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「緑内障という病気について、『どう頑張っても防ぐことができない病気』と考えている方がいるならそれは誤解。緑内障は日々の工夫で予防できる病気なのです」
おぐりクリニック(滋賀県)の院長・小栗章弘先生はそう話す。
「目は眠っているとき以外、常に働いているため、血液が病気や老化の原因物質である活性酸素によりサビつくと、眼球の細胞の新陳代謝に大きな影響を与えます。加齢以外の原因で血液の酸化が進行すると、血管は全身で弾力を失って硬くなるため、眼球の血管も硬くなり、血流量が減少するため眼球の老化が早まります」(小栗先生、以下同)
血流量が低下すると、緑内障、糖尿病網膜症などの疾患につながる。このため、目の病気を予防し、改善するには血液をサラサラにしてしなやかな血管を保ち、血流量を増加させる食生活が重要だ。
そこで、緑内障予防に小栗先生が提案するのが、「1日2回、キャベツなどの葉物野菜を摂取すること」だ。これが、緑内障の危険性を減少させるという。
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「近年、緑内障には目の血流低下が関係しているというデータが多く報告されていますが、その点から血管拡張作用を持つNO(一酸化窒素)が、緑内障予防に役立つ可能性が極めて高いと注目されているのです」
キャベツなどの葉物野菜に多く含まれる硝酸塩は、体内でNOに変化する。そこで、米国ハーバード大学では、緑内障ではない人の硝酸塩摂取量と、その後の緑内障発症の関係を調査した。
「研究によると、1日に食事で葉物野菜を1.45食分以上とっている人は、1日に0.31食分とっている人よりも緑内障になりにくいという結論が出ました」
■アレンジしたレシピで積極的に食べる習慣を
キャベツなどの葉物野菜を毎日多めにとることで血流量を増やすことになり、緑内障を予防する効果が発揮されるわけだ。
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「ただ、留意したいのは野菜をとるときの農薬と化学肥料です。目にいい影響を与える野菜でも有害物質まで摂取してはよくありません。それらの影響を減らす工夫としては、(1)野菜をよく洗う(2)キャベツを湯がく、煮ることです。これによって葉に残留する有害物質の影響を少なくできます。なお硝酸塩は、キャベツを加熱しても機能を失いません」
小栗先生は、野菜はぜひ自然塩(天然塩)で食べてほしいとのことだが、毎日だと飽きる可能性も。
そこで、栄養士の成田和子さんに少しアレンジしたキャベツレシピを提案してもらった。
【キャベツの塩昆布混ぜ】
千切り湯がきキャベツに塩昆布、いりごま、ごま油をかけて混ぜる。
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【キャベツのレモン風味】
千切りしょうがと千切り湯がきキャベツにレモン汁と天然塩、オリーブ油をかけてあえる。
湯がきキャベツを積極的に食べる習慣をぜひ試してほしい。
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