前回からの続き。俺(ケイゴ)は妻のユリと、息子のリクとの3人暮らし。実家は自宅から車で1時間弱のところにある。両親にとってリクは初孫ということもあって、とても可愛がってくれている。母は昔から明るくて、俺の友達や彼女ともすぐに仲良くなってしまう人だ。当然ユリともすぐに打ち解けた。そんな母は今でも元カノのミサと交流しているようだ。ミサは俺が子どもを持ったと知り、どこか他人事じゃなくなったのだろう。母経由でリクの誕生日にプレゼントをくれるようになった。でもユリはそれを許してはくれなかった。ミサは「俺の元カノ」としてじゃなくて「母さんの友人」としてプレゼントをくれているだけなのに……。
大学の友人たちは揃いも揃って、「ありえない」を連発してくる。いったい何がいけないんだろうか。俺はミサとはもう連絡を取ってないのに……。
みんなが言うには、連絡をとっていないとか、俺がミサのことをどう思っているかとかは問題ではないらしい。
「感覚バグってんね……」
俺がおかしいっていうのか?
俺にとって一番大切な人はユリ。
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「じゃあなんで最初からハッキリ「これ元カノからのプレゼントなんだ」って言わなかったの?」
それは……俺は何とも思ってなかったけど、ユリに余計な心配をかけたくなかったし。
ここではじめて俺は気付いたんだ。
「余計な心配をする」って分かってて、それを隠した時点で、すでに俺がおかしかったんだって。
最初はユリが神経質だと思っていた。
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面倒見のいいミサのことだ。
リクの誕生を心から祝福してくれているんだろう。
そう思っていたけれど、もうこの時点でおかしかったんだって気が付いたんだ。
ユリよりもミサの肩を持ってしまっている。
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ユリの気持ちを一番に考えないといけなかったのに……。
友人たちからの辛辣な言葉で俺は目が覚めた。
【第5話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙