バルセロナを率いるハンジ・フリック監督が、マジョルカ戦を振り返った。3日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。
ラ・リーガ第19節が現地時間3日に行われ、バルセロナは敵地で日本代表FW浅野拓磨が所属するマジョルカと対戦した。12分にフェラン・トーレスがこぼれ球を押し込み先制すると、前半終了間際に同点ゴールを献上したが、53分にハフィーニャのPKで勝ち越しに成功。その後はハフィーニャ、フレンキー・デ・ヨング、パウ・ビクトルがネットを揺らし、5−1で快勝した。なお、浅野はベンチ入りしたものの、出番は訪れなかった。
リーグ戦では直近3試合勝利から遠ざかっていたバルセロナだが、この日は攻撃陣が躍動して4戦ぶりの白星。鬱憤を晴らす5発快勝にフリック監督は「我々にとって非常に重要な試合だった。チャンスは多く、前半でもう1、2点決めることもできたはずだ。前半は難しい場面もあったが、後半は自分たちのやり方を見つけることができた。非常に嬉しいし、何よりも勝ち点『3』を取れたことに満足している」と喜びを語った。
この試合では足首の負傷を抱えていたラミン・ヤマルがリーグ戦4試合ぶりの先発出場を果たした。得点はなかったものの、55分にダニ・オルモのスルーパスに抜け出してPKを獲得すると、74分には右から絶妙なクロスを供給してハフィーニャの追加点をアシストし、チームの勝利に大きく貢献した。データサイト『Sofascore』による10点満点中の採点は、2ゴールを挙げたハフィーニャに次いで高い「7.6点」となっている。
17歳の“神童”がバルセロナにもたらす影響力は絶大だ。ヤマルは今シーズンここまでリーグ戦14試合に出場しているが、このうち先発出場した12試合の戦績は全勝。一方で、同選手が欠場、もしくは途中出場した試合の戦績は1分3敗となっている。フリック監督もマジョルカ戦後に次のように語り、ヤマルの重要性を強調した。
「ラミンは常に重要な存在であり、素晴らしいサッカー選手だ。彼はチームに最も大きな変化をもたらすことができる。今日も1、2ゴールを決めることができたかもしれないが、それをチームに与えた。PKを獲得しただけでなく、ハフィーニャのゴールをアシストし、パウ・ビクトルのゴールも彼のプレーが起点となった。素晴らしいクオリティーを持っており、我々は彼を必要としている」
【ハイライト動画】バルセロナがマジョルカに5発快勝!