太陽光発電所の銅線ケーブルを狙うタイ人窃盗団が摘発された事件で、盗品と知りながらケーブルを買い取ったとして、警視庁捜査3課は4日、盗品等有償譲り受け容疑などで、栃木県小山市の金属買い取り店「祥瑞産業」幹部で中国籍の中島旭こと杜旭容疑者(27)=埼玉県川口市芝園町=を逮捕した。「盗品とは知らなかった」と容疑を否認している。
同課はこれまでに、群馬県嬬恋村と東京都日の出町の太陽光発電所で銅線ケーブルを盗んだとして、タイ人窃盗団のメンバー7人を逮捕。売却先についても捜査を進め、11月に栃木、茨城両県の買い取り店4店を家宅捜索していた。
逮捕容疑は5月26日、日の出町の太陽光発電所から盗まれた銅線ケーブル約840メートルを約61万円で買い取るなどした疑い。
同課によると、同容疑者は店のナンバー2で、買い取り品の査定などを担当していた。窃盗団メンバーが「盗品と告げた上で売却した」という趣旨の供述をしたほか、押収した資料などから盗品と認識していたと裏付けた。