血液にサプリ注入、母死なせる＝傷害致死容疑で６２歳男逮捕―愛知県警

　入院中の母親＝当時（８５）＝の点滴に水で溶かしたサプリメントを注入し、血液に細菌を混入させて死亡させたとして、愛知県警捜査１課は４日、傷害致死容疑で、無職伊藤直行容疑者（６２）＝名古屋市南区＝を逮捕した。「やったことは間違いないが、なぜ菌が入ったか分からない」と一部否認しているという。

　逮捕容疑は８月８〜９日、同市内の病院で市販のサプリを水で溶かし、母親の点滴ボトルに注射器で注入。血液内に細菌が混入し、同２３日午後８時ごろ、誤嚥（ごえん）性肺炎で死亡させた疑い。

　同課によると、母親は７月上旬に入院。伊藤容疑者が「サプリを母親に飲ませたい」と相談したが、医者からやめるよう忠告されていた。「体調を回復させようとした」と供述しているという。