ユニクロ、新作ニット「高級素材なのに破格」「史上ダントツの実力」完売前に買っておきたい傑作アイテム

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2024年12月11日 16:51  日刊SPA!

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日刊SPA!

ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター
―[メンズファッションバイヤーMB]―
 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第509回をよろしくお願いします。

◆ユニクロのおすすめニットをすべて解説

 気温が下がっていよいよ真冬シーズンの到来です。コートは買ったけれど、インナーはまだ揃えてない……なんて人も多いのでは?

 そこで今回はユニクロのおすすめニット全解説! 「メリノ?」「ミラノリブ?」「スフレヤーン?」とよくわからん名前が多いでしょ?

 今回はそれらの違いを全部まるっと解説しちゃいますよ!

◆ユニクロニット史上ダントツの実力
・メリノクルーネックセーター 2990円

・メリノVネックカーディガン 3990円

 まずはユニクロの代表的ニットシリーズ「メリノウール」。メリノ種のウールを100%使った上質な素材が特徴。光沢に優れて滑らかな風合いがあり、高級感とフォーマルな印象を与えてくれます。スーツのインナーなどビジネスシーンでも活用されることも多く、ONでもOFFでも活用できるシリーズです。

 光沢感と高級感はユニクロニット史上ダントツの実力。これほど光沢のある100%天然素材で3000円ほど! コスパよすぎて吐きそうです。さらにユニクロのメリノウールはウォッシャブル仕様にしてあり、家庭用洗濯機で洗っても毛羽立ちが生まれにくく、縮みもほとんど出ない。

 ニットはクリーニングに出すのが面倒なものですが、こちらは何も気にせずTシャツ感覚で楽しめるのが本当にありがたい。ユニクロが毎シーズン必ず漏れなく展開するのもうなづけます。

 今はタートルネックやポロシャツバージョン、Vネックにカーディガンなど複数のバリエーションを用意してあり人気の程がうかがえます。

◆毛羽が少なく、薄手なので「春まで使える」

 ただし、そんな無敵メリノウールにもデメリットはありまして……それは「寒い」ということ。光沢のある薄手素材だけに「ちょっと厚手のロンT」程度しか防寒性がない。

 もちろん中にシャツを入れる、ヒートテックを入れるなど工夫の仕様はありますが、真冬のインナーとしては少々心許ない素材感にはなっています。

 ただし、それも言い換えてしまえば毛羽が少なく、薄手なので「春まで使える」とも言えるし、捉え方次第ではメリットにもなりますね。

◆かさ高ニットでふんわりとした質感
・スフレヤーンクルーネックセーター 2990円

・スフレヤーンハーフジップセーター 3990円

 ユニクロが冬シーズンになるとゴリゴリ推してくるのがこのスフレヤーンシリーズ。かさ高ニットでふんわりとした質感がポイント。

 モヘアやアンゴラなどふんわりとした風合いのウールをモチーフに化学繊維でそれらを再現したシリーズ。たっぷりと空気を含んでくれるため防寒性が高く真冬にぴったり、メリノウールと違い寒々しい印象は1mmもありません。

 また、ふんわりとした起毛感のおかげで曖昧な色表現になっているのも面白い。原色に近い赤や青などハッキリとした発色も出すことができるメリノと異なり、スフレヤーンはどの色もボケた色合いになる。そのため色味を使っても柔らかい印象で合わせやすく、ニュアンス程度の味付けになるため色選びが苦手な人でもおすすめです。

◆防寒性の高いインナーウェアとして重宝

 たっぷり防寒性を備えた冬ニットですが、値段はお値打ち。メリノと異なり、化学繊維を多く使った素材ですが、案外チクチク感はさほど強くなくそこまで気になる人はいないでしょう。

 ただし、光沢感がまったくないため、ONスタイルではもちろん使えません。また、言えるほどの高級感もなく、メリノほどの驚きはないでしょう。防寒性の高いインナーウェアがほしいときにはおすすめですが、やはり3000円程度で本格的なかさ高ニットを化学繊維で再現しているので無理はあります。

 GUや他ファストなどのニットと比べても大きく差がついているような印象はありません。良品の範疇ですが、メリノほどの衝撃はない……。

◆着用感はニットというよりもスウェットに近い
・ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター 3990円

・ミラノリブシャツカーディガン 4990円

 最近、ユニクロの中でも存在感を増してきているのがミラノリブシリーズ。個人的にも今回紹介するものの中で一番のお気に入り! 言いたいことがたくさんあります!

 まず、着心地! 全ラインアップの中で最も着心地のいいニットがこちら。表面の起毛感がほぼないため、チクチク感が0。加えて、ストレッチ性が他ニットと比べてもさらに高く、着用感はニットというよりもスウェットに近い。

 さらにイージーケア性! ウォッシャブルで洗濯機で洗えるのはもちろんですが、なんとこちら型崩れにも大変強い。ニットはハンガーにかけておくと簡単に型崩れしがちで、メリノウールなどは1日かけておくだけで肩周りや着丈に異変が出るかと思います。

◆便利で美しい、かつ値段の安いニット

 が、こちらミラノリブはそれなりに耐えられる。もちろん長期間ハンガーにかけておけば、自重でそれなりに型崩れもするでしょうが、ニット類の中ではかなり強い方。ハンガーにかけても雑に扱っても型崩れもシワも起こりにくく、大変便利です。

 さらに光沢感と高級感! 起毛感がないため光沢が強く、高級感もバッチリ。加えて生地の厚みもあるのでメリノのような「寒々しい」デメリットも存在しない。でも、起毛感がなくスウェットの質感に近いため、春に使っても特に違和感はありません。

 当初、このミラノリブニットは不人気だったのか知名度が低かったのか。色展開も3色ほどでこじんまり並べられていましたが……。最近では色数も増え、カーディガンタイプも展開されるようになりユニクロ冬のメインラインアップに格上げ。こんなに便利で美しい、かつ値段の安いニットは全ファストブランド探してもありません。超おすすめ。

◆1本の糸で立体的に作られ、縫い合わせが存在しない
・3Dクルーネックセーター 3990円

 春先や秋口に展開される薄手のニット、3Dシリーズ。こちらは1本の糸で立体的に作られた縫い合わせの存在しないもの。「ホールガーメント」なんて呼ばれています。

 特殊な機械がなければ製作できない上、機械の単価も極めて高く、またメンテや操作に技術者が必要なため、コストがかなりかかってしまう。

 ユニクロはかねてからこのホールガーメント技術に注目しており、早い段階で3Dニットの島精機製作所と協業し、生産背景を整えていたため、破格での提案が可能に。ホールガーメントでこの値段を実現できるのは世界でもおそらくユニクロくらいのものでしょう。

◆変なシワが生まれずに美しいシルエット

 縫い合わせが存在しない分、変なシワが生まれずに美しいシルエットが生まれる。

 本来はレディスのワンピースなどがよくわかるのですが、メンズのニットでもまあ多少は違いを感じられるでしょう。着用感も縫い合わせの凹凸がない分、着心地がよくアトピー持ちや敏感肌な人にも適しています。

 ただ、厚手の素材ではないので真冬向きではありません。秋や春などやや暖かい時期のニットとしておすすめ。

◆ふんわりと防寒性もある無敵の素材
・カシミヤクルーネックセーター 9990円

 最後はカシミヤです。毎年定番好評のカシミヤシリーズですが、光沢感もそれなりにあり、ふんわりと防寒性もある無敵の素材。ただし、値段が高いのが大きなデメリットです。

 また、好き嫌いがあるでしょうが、カシミヤは毛羽立ちがどうしても起こりやすく、ショルダーバッグなどを持つと容赦なく毛玉が大量発生しちゃうことも……。1シーズン着ると買った当初よりもモケモケの起毛感になってくるためそこが気になる人もいるでしょう。

 ただし、「ヴィンテージ風のこの質感がいい」とする人もいるので一概にデメリットとも言えませんが。

◆カシミヤ100でこの値段はたしかに破格

 セール時期などを狙えば7000円程度で買うこともできるのでおすすめ。起毛感の好き嫌いなどはあれどカシミヤ100でこの値段はたしかに破格なので、一度試してみてもいいでしょう。

 個人的には光沢のあるニットのほうが簡単に高級感が出せるので、ミラノリブなど起毛感の少ないものの方が好きではありますが……カシミヤにはカシミヤしかない風合いがあるから評価が難しいところもありますね……。

 以上、ユニクロのおすすめニット全解説でした!

―[メンズファッションバイヤーMB]―

【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)

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