【写真】マリア・モンテッソーリの劇的人生描く 場面写真をチェック
Amazon創業者ジェフ・ベゾス、Google創業者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、シンガーソングライターのテイラー・スウィフト、将棋の藤井聡太などが受けたことでも注目されるモンテッソーリ教育。本作は、その生みの親であるマリア・モンテッソーリがメソッドを獲得し、1907年に「子どもの家」を開設するまでの苦悩に満ちた7年間を描いた感動作。
20世紀初頭のイタリア・ローマ。マリア・モンテッソーリ(ジャスミン・トリンカ)は、ある「成功者」と出会う。フランスの有名なクルチザンヌ(高級娼婦)リリ・ダレンジ(レイラ・ベクティ)だ。リリは娘の学習障がいが明るみに出そうになったとき、自分の名声を守るためにパリから逃亡してきたのだった。マリアはこの時期すでに画期的な新しい教育法の基礎を築いていた。リリはマリアを通して、娘はただの障がいのある女の子ではなく、強い意志と才能を持った人として、ありのままの娘を知るようになる。マリアに共鳴したリリは、男性中心社会の中でもがくマリアの野望の実現に手を貸すのだが…。
監督は、パリ、ウィーン、ベルリンで政治学を学び、その後ドキュメンタリー映画を主に活動してきたレア・トドロフ。2012年に初のドキュメンタリー『Saving Humanity during Office Hours』を監督し、14年には『Russian Utopia』を共同監督。15年にジャンナ・グルジンスカ監督のオルタナティブ教育をテーマにしたドキュメンタリー『School Revolution: 1918‐1939』の脚本を執筆。そして、遺伝性疾患を持って生まれた娘の誕生が本作制作への決定的な契機となった。本作が長編劇映画、初監督となる。
マリア・モンテッソーリを演じるのは、『息子の部屋』で俳優デビューを飾り、『輝ける青春』『フォルトゥナータ』『泣いたり笑ったり』など数多くの作品で映画賞を受賞しているジャスミン・トリンカ。俳優のみならず監督としても活躍している彼女は、第75回カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門の審査員を務めた。リリ役には、『虚空の鎮魂歌(レクイエム)』『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』『パーフェクト・ナニー』のレイラ・ベクティ。
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日本版ポスタービジュアルは、「子どもの権利のために闘う それが私の運命」というコピーとともに、主演のマリア・モンテッソーリを演じたジャスミン・トリンカを中心に、レイラ・ベクティ(リリ役)、ラファエル・ソンヌヴィル=キャビー(ティナ役)を配置したもの。20世紀初頭という時代に苦悩しながらも強く生き抜いた女性たちとして、温かく鮮やかな色彩で表現している。中でも重要な役どころを見事に演じた、子役のラファエルの愛おしさが目を引く。
場面写真4点は、マリアからモンテッソーリ教育ならではの教育法を受けるティナのワンシーンに加え、マリア、リリ、ティナそれぞれの印象的なショットを収めたもの。監督をはじめとする制作陣がこだわり抜いたキャスティングで選ばれた俳優たちの、上品かつ繊細な演技力が垣間見れる写真となっている。なぜ、モンテッソーリ教育が世界中で称賛され続けているのか。多様性が重視される現代だからこそ、その答えをスクリーンで確認したい。
映画『マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド』は、2025年3月28日よりシネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋、UPLINK吉祥寺ほか全国順次公開。