ワールドが、タイの大手小売企業 サハ・グループ(SAHA GROUP)と、同国における「ラグタグ(RAGTAG)」の事業展開を目的とした合弁会社を設立する。合併会社の代表者はワールドの茂木隼人海外事業開発室副室長が務め、同社に対するワールドの出資比率は49%。合弁会社はワールドの連結子会社となる。
ワールドは、今年3月から約2ヶ月半、バンコク・セントラルワールドでラグタグのポップアップを開催。タイにおける売れ筋のブランドや価格帯、サイズを把握できたほか、ラグタグが得意とする接客レベルは日本国内のニーズと相違がないことも確認したという。今回の合併会社設立を機に、デザイナーズブランドを中心にカジュアルからハイエンドブランドまでのアイテムを取り揃えるショップをタイに出店する。
両社は2017年春、メンズブランド「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」の出店拡大を目的とした会社 ワールド サハ ファッション(World Saha Fashion)を設立。展開から7年を経た現在、タイで「タケオキクチ」の顧客づくりに成功し、出店をさらに拡大している。今回新たにラグタグを展開することで、タイにおける二次流通市場と客のニーズを捉えると共に、今後の海外出店を見据え、成長著しいタイにおいて早期の事業基盤の確立を目指す。
サハ・グループは、1942年に設立されたタイの財閥系企業グループ。化粧品、衣料品、食品、日用品など幅広い消費財の製造・物流・販売を行っている。同グループは国内外に300以上の関連会社を持ち、多くの日本の大手企業と業務提携や合弁会社を設立している。