12月9日、STARTO ENTERTAINMENT(以下、STARTO社)が、コンサートや舞台のチケットの“転売対策”を進めていることを発表した。
「チケット取引の仲介サイトを運営する会社に対して、出品者の情報開示請求を行ったようです。中でも『チケットジャム』というサイトに対しては、10月28日付でSnow Manのコンサートチケットを出品していた1224件すべての出品者の情報開示請求をしたといいます」(スポーツ紙記者)
こうした対策を行った理由は《1人でも多くのファンの皆様に適正な方法でチケットが行き渡るようにするため》だという。
ファンの“努力”
この発表にネット上では議論が巻き起こっており、
《ついに事務所が動いてくれる!》
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《STARTOマジで強すぎて感動する…》
といった感謝の声や、
《いい加減リセールシステム作ってください!!》
《本人確認を全員にすりゃ少なくなっていちいちこんなことせずにすむのにね〜》
といった意見も。一方で、この対策に納得がいかないファンもいるようで……。
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「チケットの“転売”は禁止されており、やってはいけないことです。しかし、人気グループのコンサートは、抽選倍率が高く、なかなか当選すらしません。そのため、ファンは家族や友人に協力してもらい、ファンクラブに複数の名義で加入して、そのぶんの会費も支払ったうえで、複数口を申し込むなどの“努力”をしているのも現実です」(アイドル誌ライター、以下同)
転売は「金目当てじゃない」
そうした努力をしたうえで、
「1つでも多くの公演に足を運び、少しでもステージに近い前の席や、好きなメンバーの立ち位置に近い席を確保するため、転売をしたり、それを購入するファンが後を絶ちません」
こうしたファンは、もはや開き直っているのか、
《公演数と、良い席入る為にしてるだけであって、実際儲けなんてほとんどない》
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《オタクの転売って金目当てじゃなくて多ステ、良席のためで黒字どころか大赤字覚悟でやってんのにね》
《高額転売ってより多名義会費の元取ろうとしてるだけなんだけどな》
といった反論をしている。
「転売対策を徹底的に行うのであれば、家族や友人の名義でファンクラブに加入している“多名義”を取り締まる必要があります。しかし、それを行わないのは、STARTO社の収入の大部分を占めているとも言われる会費の収入を失わないためという見方もあるようです。どちらにせよ、システムを変えずに、仲介サイトの出品者の開示請求をするだけでは解決しないのではないでしょうか」(前出・アイドル誌ライター)
いったい、どちらが“お粗末”なのか……。