【陸上】富士市立・小針陽葉「ロス五輪出場を目指したい」駿河台大スポーツ推薦で合格

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2024年12月11日 20:32  日刊スポーツ

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駿河台大に進学が決まった富士市立高・小針 

高校陸上女子短距離界のホープ、富士市立3年の小針陽葉(あきは、17)が11日、駿河台大のスポーツ科学部にスポーツ推薦で合格したことを明かした。6歳上の姉涼葉(24=静岡銀行)と同じ道を通って28年ロサンゼルス五輪を目指す。「陸上も、初めての寮生活も楽しみ。頑張っていきたい」と決意を新たにした。


   ◇   ◇   ◇


成長を続ける高速スプリンターが、未来への扉を開いた。多くの選択肢から「世界を目指すため」の進路を決断。400メートル元日本代表の駿河台大・邑木(むらき)隆二監督のもとへ。同大学の陸上部OGで6歳上の姉涼葉の存在も、進学に大きく影響した。中学の時から、姉から大学陸上の様子を聞いており「(高校と同じく)形にはめられることなく、楽しくコミュニケーションが取れる場所」と決め手を話した。


入学わずか4カ月で臨んだ22年インターハイ(徳島)で100メートル、200メートルともに2位。鮮烈な全国デビューを飾ると、同年10月のU−18陸上大会(愛媛)100メートルで、高校1年歴代2位となる11秒65をマーク。2年時は走り幅跳びにも取り組み、東海高校総体で3冠を達成した。


順風満帆に見えたが、夏場から4度にわたる太もも肉離れで戦線離脱。約1年間、走れず苦しい時期を経験した中で「感情をコントロールできるようになった」と自身の成長を感じた。


3年春に復帰すると、6月のU−20日本選手権(新潟)でいきなり2冠。その後、インターハイ(福岡)国民スポーツ大会(佐賀)100メートルも制した。国スポ準決勝では自己新の11秒54を記録するなど、期待のスプリンターが完全復活。3年間で「0秒11」の記録短縮には「陸上の難しさを痛感した」と言い、大学へさらなる向上を持ち越した。


大学の目標は「全日本インカレのチャンピオン」。その先も見据え「大学4年時のロス五輪出場を目指したい」と打ち明けた。大きな志を胸に来春、新たな舞台へ走り出す。【山口昌久】


▽小針陽葉


◆生まれ 2006年(平18)12月19日、静岡県沼津市。沼津原小1年から沼津陸上スポーツ少年団(SS)で競技を始める。沼津原中−富士市立高。


◆ルーティン 試合当日に2種類(P&R)のスポーツドリンクを配合させて飲むこと。


◆好きな食べ物 ラーメン。インターハイを制した福岡で堪能した「とんこつ」が忘れられない。


◆趣味 編み物。祖母と母の影響で最近、始めたばかり。目指すはマフラー。


◆サイズ 162センチ。足は24・5センチ。


◆家族構成 両親、姉、兄、祖母の6人。両親は沼津陸上SSで監督・コーチを務める陸上一家。

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