第172回「芥川賞・直木賞」候補作決定 30歳の安堂ホセ氏&荻堂顕氏が候補に【両賞候補一覧掲載】

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2024年12月12日 05:00  ORICON NEWS

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(左から)第172回芥川龍之介賞候補者の安堂ホセと、第172回直木三十五賞候補者の荻堂顕 (C)岩澤高雄
 日本文学振興会は12日、「第172回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の候補10作を発表した。

【ソロカット】個性豊か!第172回芥川龍之介賞・直木三十五賞 候補者

 「芥川賞」の候補には、安堂ホセ氏『DTOPIA』、鈴木結生氏『ゲーテはすべてを言った』、竹中優子氏『ダンス』、永方佑樹氏『字滑り』、乗代雄介氏『二十四五』が候補に。23歳の鈴木氏、42歳の竹中氏、永方氏は今回、初候補。30歳の安堂氏は3回目、38歳の乗代氏は5回目の候補となる。

 「直木賞」の候補には、朝倉かすみ『よむよむかたる』、伊与原新『藍を継ぐ海』、荻堂顕『飽くなき地景』、木下昌輝『秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚」(顛末の「顛」は旧字)、月村了衛『虚の伽藍』が候補に。30歳の荻堂氏は初候補。64歳の朝倉氏、52歳の伊与原氏、61歳の月村氏は2回目、50歳の木下氏は4回目の候補となる。

■第172回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略
安堂ホセ(あんどう・ほせ)『DTOPIA』(文藝秋季号)
鈴木結生(すずき・ゆうい)『ゲーテはすべてを言った』(小説トリッパー秋季号)
竹中優子(たけなか・ゆうこ)『ダンス』(新潮十一月号)
永方佑樹(ながえ・ゆうき)『字滑り』(文學界十月号)
乗代雄介(のりしろ・ゆうすけ)『二十四五』(群像十二月号)

■第172回直木三十五賞 候補作(出版社)
朝倉かすみ(あさくら・かすみ)『よむよむかたる』(文藝春秋)
伊与原新(いよはら・しん)『藍を継ぐ海』(新潮社)
荻堂顕(おぎどう・あきら)『飽くなき地景』(KADOKAWA)
木下昌輝(きのした・まさき)『秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚」(徳間書店/顛末の「顛」は旧字)
月村了衛(つきむら・りょうえ)『虚の伽藍』(新潮社)

 両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。

 選考会および授賞作発表は2025年1月15日に実施。受賞者が都内および近郊在住の場合、発表当日に共同記者会見が行われる。地方もしくは海外に在住・滞在の場合はZOOMでの会見を行う予定。贈呈式は2月下旬に都内で行われ、受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が贈られる。

■選考委員
【芥川賞】
小川洋子、奥泉光、川上弘美、川上未映子、島田雅彦、平野啓一郎、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一

【直木賞】
浅田次郎、角田光代、京極夏彦、桐野夏生、高村薫(高=はしごだか)、辻村深月(新任)、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき

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  • 「芥川賞・直木賞」の選考、発表が年に2回あるのは、文藝春秋を売るための菊池寛のアイデア。
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