【ニューヨーク時事】マネックスグループの松本大会長は11日、傘下のコインチェック持ち株会社の米ナスダック市場上場を通じ、「日本でもグローバルでも積極的に(競合他社を)買収していきたい」と成長戦略を語った。暗号資産(仮想通貨)に好意的なトランプ次期米大統領の返り咲き直前に上場を果たし、「タイミングとしてベストだ」と、事業拡大の追い風になると話した。
コインチェックはナスダックに上場している仮想通貨交換業者としては米コインベース・グローバルに続く2社目。ただ最近は上場を狙うライバルが増えており、「1年後には世界でいろんな会社が上場してくる」と予想。調達した資金を活用し、買収を急ぐ考えを明らかにした。
日本の業界については「公正取引委員会に止められるまで買収して(コインチェックを)大きくしていきたい」と強調。国内競合のビットフライヤー(東京)を除く「全社をわれわれが押さえてもいい」と語った。
仮想通貨の見通しに関しては「家やブランド品、車をビットコインなどで買いたい人がどんどん増える」と指摘。こうした決済を支援するサービスも傘下に収めていく方針を示した。