スタジオジブリの『ハウルの動く城』が、日本テレビ系列の映画番組「金曜ロードショー」にて2025年1月10日に放送されることがわかった。今年で公開20周年を迎え、現在ジブリパークで開催中の初の「ウィンターイルミネーション」ではモチーフになるなど今なお人気の高い『ハウルの動く城』で、2025年のジブリがスタートする。
宮崎駿(崎は「たつさき」、以下同)監督が『千と千尋の神隠し』に続いて手掛けた『ハウルの動く城』は、「ベネチア国際映画祭」のオゼッラ賞受賞や「米アカデミー賞」のノミネートなど、国内外で高い評価を受けた。
帽子屋で働く18歳の少女ソフィーは、ハウルと関わったために彼をつけ狙う荒れ地の魔女の呪いで90歳のおばあさんにされてしまう。家を出て家政婦としてハウルの城に住み込むことになったソフィーは、城で暮らす火の悪魔カルシファーや少年マルクルと家族のように過ごしていく。そして不思議な共同生活の中で、ハウルとも心を通わせる。はたしてソフィーは呪いを解く方法を見つけ、幸せになれるのだろうか……といった筋書きの作品だ。
原作となったのは、イギリスのファンタジー作家であるダイアナ・ウィン・ジョーンズが発表した『魔法使いハウルと火の悪魔』である。その『Howl's Moving Castle』という原題を見て、「城が動くって面白い」と宮崎監督が惹かれたことから制作が決まったそうだ。
宮崎監督は、まず作品の主役ともいうべき動く城のデザインから作業を始めた。しかし城のデザインに悩み、鈴木敏夫プロデューサーと話しながら大砲や屋根、煙突などを描き完成させたのが、映画の中の動く城だという。足はニワトリの足と戦国時代の足軽の足で悩み、ニワトリの足とした。メカ(機械)とも怪物ともつかない、ユニークな城を作り上げている。
本作のストーリーは、ヒロインのソフィーと魔法使いのハウルの恋が中心に進んでいく。しかし、ハウルの弟子の身寄りのない少年マルクル、暖炉に居て城を動かす火の悪魔カルシファーたちと共同生活をしていくうちに家族になっていく、一種のホームドラマでもあるという。物語が進むにつれ、かかしのカブや魔法使いの使い犬ヒン、そしてあの人までもがハウルの家に住みついていくのだ。
スタジオジブリの『ハウルの動く城』は、2025年1月10日に日本テレビ系列の映画番組「金曜ロードショー」にて放送される。
【放送日時・作品情報】
1月10日(金)よる9時00分〜11時34分 ※放送枠40分拡大
『ハウルの動く城』(2004)ノーカット放送
◆脚本・監督:宮崎駿 ◆原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ ◆音楽:久石譲
◆声の出演:倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、大泉洋、原田大二郎、加藤治子ほか
【今後の放送ラインナップ】
◆今夜9時『アナと雪の女王/家族の思い出』
『美女と野獣/ベルの素敵なプレゼント』※地上波初放送
◆12月20日よる9時『ホーム・アローン2』
◆1月3日よる9時『ライオン・キング』 ※本編ノーカット
◆1月10日よる9時『ハウルの動く城』 ※ノーカット
(C)2004 Diana Wynne Jones/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDDMT