連続周回から始まった角田裕毅のレッドブル初走行。グランプリ週末と同じ仕様でロングランに注力/アブダビテスト詳報(1)

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2024年12月13日 13:00  AUTOSPORT web

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2024年F1アブダビテスト 角田裕毅(レッドブル)
 12月10日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットでピレリのタイヤテストが行われ、オラクル・レッドブル・レーシングから角田裕毅が参加した。角田がレッドブルのマシンをドライブするのは今回が初めてだったが、終日ステアリングを握った角田は127周を走行した。角田のテスト前半の様子を写真とともに振り返る。

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 いよいよ、角田裕毅のレッドブルでの本格的な実車テストが開始。角田がレッドブルのマシンをドライブするのは、今年の7月にイギリスで開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードと、9月に台湾で開催されたレッドブルのF1デモランイベント“Red Bull Showrun Taichung”以来、今年3回目。ただし、グッドウッドは2022年型のRB18で、台湾のイベントは2012年のRB8。最新のレッドブルのマシンをグランプリコースで走らせるのはこれが初であり、日本人ドライバーとしても初めてのことだった。

 今回のテストで角田を担当するレースエンジニアはリチャード・ウッド(写真手前)だった。ウッドはペレスのパフォーマンスエンジニアで、レースエンジニアのヒュー・バードが妻の出産を控えて休暇をとっていた間、バードの代役として、数戦レースエンジニアを務めた経験もある。ウッドはイギリス・スコットランドのストラスクライド大学で機械・自動車工学を修了し、2013年にアナリストとしてレッドブルに加入。レースサポートエンジニア、シミュレーター・パフォーマンス・エンジニアを経て、2021年よりペレスのパフォーマンスエンジニアとして主にセットアップをサポートしてきた人物だ。また、そのウッドとペアを組んでこのテストでパフォーマンスエンジニアを務めていたのは、リチャード・クック(写真奥)で、クックもウッド同様、バードの休暇中にペレスのパフォーマンスエンジニアを務めた経験の持ち主だ。

 トレーナーとして角田のサポートを務めたのは、今年からパートナーとなったジョン・ヌーナン。こちらもRBのユニホームからレッドブルのユニホームに着替えテストに参加。

 午前8時59分、グリーンライトが点灯する1分前にガレージを出る角田。最初に履いたタイヤは、レースドライバーテスト用に持ち込まれたコンパウンドのうち、最も硬いC2だった。

 いきなり14周の連続走行をしてピットイン。フロントウイングを交換して、1周走行して最初のプログラムを無難に消化していた。

 チーム側の意図でセットアップを変更した後も15周のロングランを淡々とこなす角田。もう1台のRB20をテストしているアイザック・ハジャルがこの段階でミディアムタイヤを履いているように、テストメニューは完全に異なっていた。

 レッドブルの2台はタイヤだけでなく、リヤウイングのダウンフォースレベルも異なっていた。上が角田でミディアム・ロー・ダウンフォース仕様で、下がハジャルがつけていたミディアム・ダウンフォース仕様。なお、レッドブルのレースドライバーふたりがアブダビGPの週末に採用していたのが、角田のミディアム・ロー・ダウンフォース仕様だった。

 エンジニアからシートや操作に関しての問題がないかを尋ねられている角田。

 マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼはテストに参加していないが、チーフメカニック(左)は参加していた。

 ダンパーを交換するメカニック。

 午前9時から始まった角田のテストは午後1時14分で一旦、終了。ここまでのベストタイムは1分25秒568で、23人中11番手。すべて10周以上のロングラン中心のメニューで、合計76周を走った。この後、ランチタイムを挟んで午後のセッションとなる。

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