歌手藤あや子(63)が13日、医薬品企業「アストラゼネカ」主催の子宮体がんセミナーに登壇した。
子宮体がんは子宮内膜(子宮の内側を覆う組織)に発生するがん。閉経後の50〜60歳代が好発年齢とされ、罹患(りかん)数は年々増加している。藤は毎年受診していた人間ドックがきっかけで初期の子宮体がんが見つかり、今年5月に子宮と卵巣の摘出手術を受けた。
当時を振り返り「日本人にがんが増えているのは知っていましたが、まさか自分がなるとは思ってもいなかった」と率直に話した。「不正出血があって、そのうち止まるだろうと思っていたんです。でもなかなか止まらず夫に相談したら『早く病院に行った方がいい』と。夫の方が心配してくれて病院の予約を入れてくれました」と明かした。
がんの診断後はすぐに手術を受けた。比較的早く発見できたこともあり、予後は良好だったという。「退院も早かったですし、術後次の日から1階から8階まで階段を上り下りしてトレーニングしました」と明かした。5月上旬に手術し、同月中にステージにも復帰。「なるべく仕事関係の方にご迷惑をおかけしないよう、キャンセルしないよう必死でした」と回想した。
手術を終えた当時の心境については「悪いものがなくなった! うれしい!という気持ち。もともとマイナスに考える方ではないんです」と笑顔。悩まされていた腰痛も術後に改善されたといい、「年齢的にもしかたないのかと思っていて、腰にテープを貼って公演をしたりマッサージをしてもらったり…。(子宮体がんとは)結びついていなかったですね」と話した。
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「かかるまでは全く子宮体がんについて知らなかった。子宮頸(けい)がんとの違いも分からず、女性でありながら無知でした」と反省。「早く治療することで治りも早いですし、普通の生活に戻りやすいです。何かあったら我慢せず、すぐ病院へ」と呼びかけた。「女性が元気でないと日本はいけないと思います。外側だけでなく中身もしっかり見ていただいて、体の中から元気に若く、美しくあっていただきたいです」と力を込めた。
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