12月13日、天皇陛下と雅子さまが17日に石川県を訪問されることが発表された。両陛下の石川県ご訪問は今年3度目となる。
「9月の大雨の被災地お見舞いのため、日帰りで輪島市を訪れられる予定です。輪島市ご訪問は、3月22日の能登半島地震の被災地お見舞い以来、9カ月ぶりのことです。輪島市が地震と大雨の両方の被害を受けたためですが、両陛下が同じ地を、短期間に2度訪れられることは非常に珍しいことです」(皇室担当記者)
今年1月1日に能登半島地震が発生して以来、両陛下は石川県へお心を寄せ続けられてきた。
「今回の地震に見舞われた能登地域は、雅子も私も、それぞれ学生時代に訪れて、思い出深く思ってきた地域であるとともに、昨年10月に、二人で揃そろって金沢市を訪問し、県民の皆さんに温かく迎えていただいたことが特に心に残っており、その石川県において、多くの方が犠牲となられ、今なお安否が不明の方がいらっしゃることや、避難を余儀なくされている方が多いことに深く心を痛めております」(2月21日、お誕生日に際して行われた天皇陛下の記者会見)
《状況の少し落ち着いた3月から4月にかけて、お見舞いのために能登の被災地を訪れ、被災された方々が安心して生活できる日が一日でも早く訪れるよう、復興が一歩一歩進んでいくことを心から願いましたが、その復旧・復興への歩みを進める中、9月下旬に、今度は大雨による被害が発生したことにも心が痛みます》(12月9日に発表された雅子さまのお誕生日に際してのご感想)
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また会見やご感想のほかにも、天皇陛下は行事に臨まれるごとに、被災地への思いを述べられてきたのだ。
「天皇陛下は49年前の1975年8月に学習院高等科のゼミ旅行で、金沢市と輪島市に宿泊し、能登半島を一周されています。また元日の地震で津波が観測された輪島港も見学されており、2017年に石川県を訪れた際には、当時の県知事へ能登半島旅行について懐かしそうにお話しされていたそうです。
ご本人たちもお話しになっているように、能登半島は両陛下にとって“青春の思い出の地”でもあるのです」(前出・皇室担当記者)
さらに両陛下は国外に向けても、能登半島復興への支援を呼びかけられている。
「6月に訪英された際、天皇陛下はチャールズ国王に輪島塗の漆器の箱を贈られました。また3月に、ブルネイのビラ皇太子夫妻が来日した際にも、両陛下は輪島塗の宝石箱を贈られたのです。
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天皇皇后両陛下は国際親善の場で、他国の王族に贈り物をされていますが、必ずしも内容が明らかにされるわけではなりません。それにもかかわらず、この2つの件で“輪島塗の品物”であることが明らかにされたのは、両陛下の『私たちは被災地の皆さんのことをいつも思っています』というメッセージにほかならないのです」(前出・皇室担当記者)
12月に入り、輪島市ではすでに降雪も観測されている。厳しい寒さのなか、天皇陛下と雅子さまは、被災者を励ましたいという熱い思いを抱いて飛び立たれる。
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