正月の風物詩、箱根駅伝(来年1月2、3日)で初優勝を目指す國學院大學が13日、東京・渋谷キャンパスで壮行会を開催した。
出雲駅伝と全日本大学駅伝で優勝を飾った國學院大學は、史上6校目の三冠がかかっている。チームのエースで主将でもある4年生の平林清澄(きよと)は、以前から大学三大駅伝で結果を残し、前田康弘監督(46)を男泣きさせると公言してきた。この日も、集まった学生や教職員に向けて「箱根駅伝で優勝し、前田監督を大号泣させたいです。それが見られるように、ふさわしい箱根駅伝総合優勝を取れるようにチームとして全力で頑張ります」と力強く話した。
前田監督は「ここで勝ったら三冠じゃん。わくわくしようぜという感じ。選手、チームに可能性を感じているので、目標を一緒に成し遂げたいと思っているだけ」と、三冠の重圧を感じさせない。箱根駅伝制覇に向けてキーマンを尋ねると「平林清澄」と即答。「箱根駅伝はエースがエースの走りをしたところが勝つ」と、平林の走りに期待を寄せる。
平林は今年2月の大阪マラソンで初めてマラソンを走り、日本学生新記録を叩き出して優勝。来年9月に行われる東京世界陸上代表候補に名乗りを上げた。来年2月に再びマラソンに挑戦し、東京世界陸上の代表を本格的に狙っていくという。前田監督も「彼とだったら嘘偽りなく良いものをつくれる関係性があるので、世界に一緒に挑戦していきたい。代表として世界で戦い、その空気をまずは東京世界陸上で感じてほしい」と、平林とともに世界の舞台を見据える。
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