中山競馬場で12月22日(日)に行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。史上3頭目の秋古馬三冠を狙うドウデュース、今年のダービー馬ダノンデサイルをはじめ、グランプリレースにふさわしい好メンバーが集った。1年間の総決算と称されるビッグレースでかつて生まれた記録とは。種牡馬の勝利数にスポットを当て、ベスト3をランキング形式で紹介する。
■1位 サンデーサイレンス 5勝
世紀の大種牡馬と称されるが、有馬記念でも5勝を挙げている。01年にマンハッタンカフェが初制覇を飾ると、04年にゼンノロブロイが秋古馬三冠。05年にハーツクライ、06年にディープインパクトが勝ち、さらにはマツリダゴッホのVで“4連覇”となった。ハーツ産駒、ディープ産駒も有馬記念で結果を残しており、サンデー系は今なお強い影響を与えている。
■2位 ステイゴールド 4勝
09年にドリームジャーニーが春秋グランプリ制覇を達成。11年、13年には同馬の全弟にあたるオルフェーヴルが勝利した。12年にはゴールドシップで4勝目。オルフェーヴル、ゴールドシップの2頭も別年に宝塚記念を制しており、ステイゴールド系=“グランプリ血統”のイメージにふさわしく、相性の良さを見せている。
■3位 ヒンドスタン、ブライアンズタイム 3勝
ヒンドスタンは1960年を代表する名種牡馬で、7度のリーディングサイアーを獲得した。有馬記念は63年リユウフオーレル、64年ヤマトキヨウダイ、65年シンザンが勝利。ブライアンズタイムは90年代〜00年代にかけ、多くの活躍馬を送り出した。ナリタブライアンが94年に制覇。95年にマヤノトップガン、97年にシルクジャスティスが制している。
2勝を挙げている種牡馬はほかに10頭おり、今年はハーツクライ産駒、ディープインパクト産駒に3位タイ浮上の期待がかかる。前者は秋古馬三冠がかかるドウデュースのほか、悲願のGI初制覇を目指すダノンベルーガが参戦。後者は昨年の天皇賞(春)覇者ジャスティンパレス、国内外で活躍続けるシャフリヤールが出走する。父の名をさらに高める走りを見せることができるか。