箱根路の屈辱は、箱根路で晴らす。第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(来年1月2、3日)で、2年ぶりの王座奪還を目指す駒大が13日、オンラインで会見。故障で出雲駅伝、全日本大学駅伝を欠場した佐藤圭汰(3年)は、「希望区間は3区。出雲、全日本と走れていないので、箱根で走って優勝に貢献したい」と力を込めた。
史上初の2季連続3冠に王手をかけて臨んだ昨季は、自身が担った3区で青学大の太田蒼生(4年)に逆転を許してそのまま惨敗した。佐藤は今大会のライバルについて問われると、「太田蒼生選手」と迷わず回答。「去年は逆転されてこれまでにないくらい悔しい思いをした。今回も同じ区間を走れるなら、絶対に負けないようにリベンジしたい」と雪辱に燃えた。
9度目の栄冠をつかむためにはエースの躍動がカギとなる。5000メートルの室内日本記録保持者は、今夏の合宿で恥骨痛を発症。出走を見送った出雲駅伝、全日本大学駅伝は、優勝に届かず2位に終わったチームを見守った。「悔しかった」と辛酸をなめたが、10月中旬から練習を再開。現在のコンディションは上々で「昨年と同じかそれ以上のパフォーマンスが発揮できる」と、復活に自信をたぎらせた。
スタートダッシュを決める。前回大会は初の20キロに「最初は抑えめだった」と慎重だったことが裏目に出て、10キロ過ぎで2位の青学大に追いつかれた。「今年は最後のことは考えずにハイペースで突っ込んで中盤に追いつかせない。突っ込みながらもコントロールしながら、最後の3キロでいかに足を動かせるか」と、勝利へのポイントを説いた。
将来の夢に「五輪でのメダル」と掲げた20歳。未来の自分のために、チームのために、インパクトを残す箱根にする。【勝部晃多】
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