東京都で始まったQRコード決済のポイント還元。地域によっては最大30%還元になると、都民だけではなく他の地域からポイントをゲットする“越境Pay”の人たちも続出しています。
東京都、最大10%還元で“越境Pay”続出山内あゆキャスター:
東京都のポイント還元キャンペーン「もっと!暮らしを応援 TOKYO元気キャンペーン」は、12月27日までの期間に対象店舗でQRコード決済をすると最大10%還元されるというものです。
4つのQRコード決済「d払い」「au PAY」「PayPay」「楽天ペイ」が対象で上限は各3000円相当、最大で1万2000円相当が還元され、東京都民以外も利用可能です。そのため、“越境Pay”する人が続出しているということです。
東京の予算なのに、なぜ都民以外も使えるのかとモヤモヤする人もいるかもしれません。
東京都によると、▼都民の生活を応援、▼経済を活性化して都内の事業者も支援するという意味もあり、都民以外もOKになっているということです。
都内に行かず、「都内の対象店舗でネットで買えばいいのでは?」と考えましたが、それは対象外で、店舗に行ってQRコード決済をする必要があるといいます。
都民以外が得する方法はあるのでしょうか。
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電子マネーに詳しい「ポイ探」代表の菊地崇仁氏は、「各社の『クーポン』ちゃんと使っていますか?」と指摘します。
QRコード決済各社が「期間限定クーポン」を発行していて、簡単に5〜10%還元されるということです。
例えばPayPayの場合、ホーム画面にある「クーポン」をタップすると、いろいろなクーポンが表示されます。
東京都のキャンペーンに連動した期間限定のクーポンもさまざまあり、クーポンを獲得して決済時に使用するとポイントが還元されるということです。東京以外の店舗でも還元されるものもありますので、調べてみるとお得ですね。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
ドイツは元々は現金社会だったのですが、コロナ禍で一気に非接触の決済方法が広がりました。ただ、あまりQRコード決済やポイント、ポイ活のようなものはなくて、デビットカードやクレジットカードが一般的な印象です。
日比麻音子キャスター:
ポイントでの支払いや地域によってポイントがもらえるようなシステムはないのでしょうか。
東京大学准教授 斎藤さん:
むしろ、カード会社などの業者が間に入ることで手数料を取られると、小売業者の利益が圧迫されてしまうということが、一時EU全体で問題になりました。
カードなどの手数料が0.2%と、日本と比べるとかなり低く抑えられたので、「それでいい」とみんな普通にカードを使っているという感じでしょうか。
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山内キャスター:
現在、PayPayは「スクラッチでトリプルチャンス」というキャンペーンも行っています。
2025年の1月7日までの期間の200円以上の決済が対象で、付与上限は10万ポイントです。ポイント還元率は、▼1等が100%、▼2等が5%、▼3等が0.5%となっています。
ただ、利用者からは「スクラッチ全然当たらない」、「当たったとしても3等ばっかり…」といった声があがっています。
街の人
「(スクラッチ当たったことありますか?)当たったことないです」
「当たったことないから当たらないのかなって思っていて」
なかなか当たらないという声が多いようですが、PayPayのホームページには、「4回に1回の確率で当たる」と記載されています。
それなら、4回削れば1回は当たるはず…と、4個のスクラッチを連続で削ってみましたが、4回連続ハズレでした。
スクラッチくじを20回分ためていたNスタスタッフが、いくつ当たるか削ってみたところ、1等0、2等0、3等2、はずれ18という結果でした。
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1等が当たった人によると…
200ポイントを獲得した人
「10万くらい使った時には絶対当たらん」
1612ポイントを獲得した人
「1等当たった!!でも1612円しか買ってない」
ということで、「金額が少ない時にしか1等は当たらないのか?」PayPayの担当者に聞いたところ、「決済金額の大小に関係なく抽せんの対応をしております」ということです。
また、PayPayのクレジットカードと連携して「PayPayクレジット」で決済すると、当せん確率を上げられるといいます。PayPay担当者は「当たる確率2分の1に上がります」としています。
Nスタの井上貴博キャスターは、この決済方法を利用していて「当たらない日はほとんどない」と話していました。
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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学 准教授専門は経済思想・社会思想
著書『人新世の「資本論」』50万部突破