政権が崩壊したシリアで、残虐な拷問や処刑が行われていたとされる刑務所にJNNのクルーが入りました。中には、非人道的な環境と処刑に使われたとみられる器具が残されていました。
JNNのカメラが入ったのは弾圧を受けた数千人もの人々が投獄されたとみられているサイドナヤ刑務所で、アサド政権が崩壊したことを受け、市民は投獄された家族らの行方を捜しています。
記者
「地面いっぱいに刑務所の資料が散乱しています。みなさん、スマホのライトを照らしながら1枚1枚見ているわけです。何か自分の家族の行方に繋がるものがないか」
刑務所では食料や医療がほとんど提供されず餓死していった人も多いといい、想像を絶する劣悪な環境だったことが伺えました。
また、国際人権団体は2011年からの5年間だけで1万3000人が絞首刑になったと報告していますが、刑務所には絞首刑に使われたとされる器具も残されていました。
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受刑者の家族
「息子がここに13年間、投獄されているんだ。当時まだ15歳だった」
受刑者らの行方の特定は困難との見方が強く、無事を願う家族の苦しみは続きます。