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12月15日、NHK大河ドラマの『光る君へ』が最終回を迎える。同作は紫式部が、世情が変わりゆくなかで『源氏物語』を書き上げる様子を描いた作品だ。
そのなかでも注目されているのは、やはり主人公である紫式部役である吉高由里子(36)の演技だ。紫式部の感情の機微を体現する吉高の演技は評価が高く、6日放送のNHK総合『あさイチ』では共演者である松下洸平(37)が「涙を流す芝居がとても素敵」と絶賛していた。
吉高のように、演技を絶賛される大河俳優は数知れず。そこで本誌は過去20年のなかで、「最も“演技が良かった”と思う大河主演俳優は?」というアンケートを行った。一体、どの俳優が視聴者から高評価を得ているだろうか。
まず、第3位は小栗旬(41)だった。’22年の『鎌倉殿の13人』で、北条義時を演じた小栗。平安時代後期から鎌倉時代前期を舞台に、源平合戦を経て鎌倉幕府の2代目執権となった義時の生き様を演じきった。
穏やかな日常を送っていた義時が、 源頼朝に仕えたことで別人のように人柄が変わっていく様は、“闇堕ち”とも評された。今回のアンケートでは《やさしかった義時がダークに染まり、闇に堕ちる姿が演技力でうまく表現されていたから》《主人公が無垢だったころから、変わっていく姿がよく表現されていた》と、その変貌ぶりを評価する声が相次いだ。また、その極みでもある最終回について《年齢を重ねるにつれて、老獪になっているのを上手く演じていた。 最後のシーンが印象に残っている》《最初は主役っぽくなかったが、だんだんと顔つきも変わっていくのが良かった。最終回が一番良かった》と絶賛する声も上がっていた。
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‘22年12月、「RealSound」のインタビューで《大河ドラマの主演はまたいつか本当にやりたいなと思っていますね》と語っている小栗。“2度目の大河主演”は実現するだろうか?
続いて、第2位は’16年の『真田丸』で主演を務めた堺雅人(51)だ。『真田丸』の主人公は真田幸村。堺は父や兄の背中を追いかけながら成長し、大坂の陣で戦国時代最後にして最強の砦「真田丸」を作りあげる幸村を演じていた。
当初は三谷幸喜氏の手掛けた脚本通りに演じたいという気持ちが強かったという堺。だが、三谷氏から「10%現場の空気に合わせて」とのアドバイスを受け、脚本と現場の空気感との狭間で絶妙な演技を見せた。
そんな堺の演技について《堺雅人さんが元々演技うまくて、迫力があって印象的だったから》《迫真の演技がうまいから》《小さな大名の次男としての立ち居振る舞い方をわきまえている気がしました。色々な他の大名とのヒリヒリしたやり取りを、ハラハラしながら見られる迫力があったと思います》との声が。また作品の終盤で描かれる豊臣と徳川の最終決戦「大坂夏の陣」については、特に印象深かったという視聴者も。
‘16年12月、「エンタメOVO」のインタビューで、クランクアップを迎え「今は休みたい?それとも何かやりたい?」との質問に《いや、もう今すぐやりたい、九度山篇スピンオフでもなんでも(笑)。それと上杉家での人質生活篇でも。スピンオフ全5話ぐらいでどうでしょう》と話していた堺。『真田丸』への思い入れは視聴者同様、深いようだ。
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そして、第1位は’13年の『八重の桜』で新島八重を演じた綾瀬はるか(39)だった。戊辰戦争最大の銭湯となった会津戦争で、鉄砲を片手に「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる奮戦ぶりを見せた、会津の女性・八重。そんな八重が戊辰戦争に敗れ、生き方の転換を求められるなか、アメリカ帰りの青年・新島襄と出会い、「武器ではなく学問で戦う」世を作るため同志社英学校を開校するまでを描く。
男尊女卑の世の中で時代を切り拓いていく、綾瀬演じる八重のハンサムな姿が今も根強い人気を誇っているようだ。今回のアンケートでは《男中心の大河ドラマなのに 女優で、引け目なく堂々としていたのがカッコいい》《普段の天然でおっとりしている印象とは真逆に、凛としたかっこいい女性を思わせる佇まいや言動が印象に残った》と綾瀬の堂々とした佇まいを絶賛する声が。また、綾瀬が銃を撃つシーンが印象的だったという視聴者も多数おり、《戊辰戦争の際、城に立てこもって鉄砲を撃つシーン。この時に綾瀬はるかのアクション性能が垣間見れた》という声も寄せられた。
注目を集めた銃を扱うシーンだが、綾瀬が使用していたのは約4キロのスペンサー銃。銃を安定してモテるようにするため、綾瀬は1日120回の腕立て伏せをこなしていたという。その努力の甲斐もあって、高評価につながったようだ。
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