14〜15日 日本海側は大雪に警戒 交通に影響の恐れ 西日本の平地も積雪の可能性

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2024年12月14日 06:29  日本気象協会

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日本気象協会

14〜15日 日本海側は大雪に警戒 交通に影響の恐れ 西日本の平地も積雪の可能性

今日14日(土)から明日15日(日)にかけて冬型の気圧配置が強まり、平地に雪を降らせる目安の寒気が西日本まで南下するでしょう。北海道の日本海側から北陸は大雪による交通障害に注意・警戒。近畿北部から山陰でも雪が降り、山沿いを中心に積雪となるでしょう。九州北部の山地でも積雪となる所がありそうです。



●今日14日(土)〜明日15日(日) 冬型の気圧配置が強まる


今日14日(土)は冬型の気圧配置となっています。また、「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)※」が発生しており、北陸や西日本にまとまった雪雲や雨雲が流れ込んでいます。

明日15日(日)にかけて冬型の気圧配置が強まるでしょう。上空1500メートル付近で「マイナス6℃以下」の平地に雪を降らせる目安の寒気が西日本付近まで南下する見込みです。

※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。


●北海道から北陸は大雪の恐れ 西日本でも積雪の可能性


明日15日(日)にかけて北海道や東北の日本海側は断続的に雪が降り、ふぶく所がありそうです。北陸も雪や雨が降り、雷を伴って降り方の強まる所があるでしょう。東北から北陸の山沿いを中心に大雪となりそうです。48時間降雪量は東北から北陸の山沿いで70センチ前後が予想されている所があります。車の立ち往生など、交通障害に注意、警戒が必要です。

近畿北部から山陰でも山沿いを中心に雪が降り、積雪となるでしょう。平地でも積雪となる可能性があります。九州北部でも山地を中心に雪が降り、積もる所があるでしょう。近畿中部・南部、四国にも雪雲の流れ込む所がありそうです。積雪とはならなくても夜間や早朝は冷え込み、路面が凍結する所があります。車は冬用タイヤやタイヤチェーンの装着など冬の装備をなさってください。


●冬道の運転 注意するキーワードは「ふゆとじこ」


この時期、車を運転する際に、気をつけていただきたいポイントは、5つあります。
(1)冬道装備をしっかりと行いましょう。早めに冬用タイヤに取り換えたり、タイヤチェーンを用意したりしましょう。雪道運転は、バッテリーが上がりやすくなります。遠出をする際は、予備のウォッシャー液やバッテリーを確認するなど、事前の点検も忘れないでください。
(2)ゆっくりと、慎重に運転しましょう。雨や雪が降った後に、気温が低いと、普段、慣れている道でも、思わぬ所が凍結している可能性があります。また、雪のない所でも、道路が黒っぽく見えたら、凍結している恐れがありますので、油断しないでください。
(3) 時には、迂回や出控えることも、選択肢の一つです。ドライブプランなどを、一時的に変更するのも良いでしょう。
(4) 時間に余裕をもって、出発しましょう。慌てると、凍結した道路でも、ついスピードが出てしまい、事故につながってしまいます。
(5) こまめに天気や道路情報を確認しましょう。天気予報が、急に「晴れ」から「雪」に変わるかもしれません。雪が降ると、道路が通行止めになることもあります。
5つのポイントの頭文字を並べて、「ふゆとじこ」と覚えてください。


●ノーマルタイヤの危険性


雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。

雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。

雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。



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