月の老齢年金17万7000円、金融資産5000万円「子どもがいないので、寝たきりになったらどうなるんだろう」68歳男性の不安

金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。

現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、兵庫県在住68歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人：68歳男性
同居家族構成：本人、妻（67歳）
居住地：兵庫県
リタイア前の雇用形態：正社員
リタイア前の年収：700万円
現在の資産：預貯金2000万円、リスク資産3000万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：厚生年金37年

現在受給している年金額（月額）

老齢年金（国民年金・厚生年金）：17万7000円
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：なし

配偶者の年金や収入：年金8万7000円、給与収入70万円（年額）

「月の生活費が補えるだけの額がない」

現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として、「月の生活費が補えるだけの額がない」と語っています。

ひと月の支出は「約23万円」。年金だけでは「ほとんどの月で足りない」と回答されています。

「安いからといって遠い所まで車で行かない」

年金で足りない支出については「貯蓄から補填」しているという投稿者。

年金生活においては「とにかく安いものを買う。ただ安いからといって遠い所まで車で行かない。ガソリン代等を考えると高くなる場合が多い。アルコール以外の飲み物は買わない、水道水が一番」と節約を意識しているとのことです。

「週に一回飲みに行く、月に一回ゴルフに行く」

現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「将来のことを考えて、年金型の保険に入っておけばよかった。当時は今では考えられない利率の保険があったので、もっと見ておけばよかった」と回答。

くわえて「今の金相場の高騰をみると、もっと高級ブランド品などを買っておけばよかった。将来価格が高騰すると考えて買ったのではないが、昔、ロレックスを買った。今の買取価格が買った時の倍以上で売れる現状をみるとそう思う」とのこと。

今の生活での不安については「病気になって高額な医療費がかかった時の対応が不安。子どもがいないので、寝たきりになったらどうなるんだろう……」とコメント。

いっぽうで「週に一回飲みに行く、月に一回ゴルフに行くなどで、親しい人たちとの交流」が喜びだと今の生活の楽しみも教えてくれました。

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(文:あるじゃん 編集部)