ブンデスリーガ第14節が14日に行われ、マインツとバイエルンが対戦した。
ここまで5勝4分4敗の成績を残し、勝ち点「19」を積み上げて9位につけるマインツ。前々節ホッフェンハイム戦までは今季初の3連勝を飾っており、5戦負けなしと好調をキープしていたが、8日に行われた前節はヴォルフスブルクとの撃ち合いを3−4で落とし、6試合ぶりの黒星を喫していた。
一方で、バイエルンは2年ぶりの覇権奪還へ向けて上々の序盤戦を過ごしている。ブンデスリーガでは前節終了時点で10勝3分と無敗をキープし、2位のフランクフルトに勝ち点差「6」をつけて首位を独走。今節は、チャンピオンズリーグ(CL)を含めた公式戦で3連勝を目指す。
マインツに所属する佐野海舟が開幕戦から14試合連続でスターティングメンバーに名を連ねた一戦は、序盤にバイエルンがチャンスを構築。6分、敵陣でのボール奪取からショートカウンターへ転じ、ボックス右入ったトーマス・ミュラーからのリターンパスを受けたミカエル・オリーズが、ボックス左から左足を振り抜くも、シュートはポストに嫌われる。
マインツは13分、カウンターの場面で、イ・ジェソンからのスルーパスに抜け出したヨナタン・ブルカートが強引にフィニッシュまで持ち込むも、枠を捉えきれない。ブルカートはこのプレーで負傷交代。今季10ゴールを挙げているストライカーの負傷交代により、マインツは窮地に立たされたかに思われたが、良い守備からの攻撃でチャンスの数を増やしていく。
このような状況で迎えた41分、マインツは自陣でボールを奪ったところからアルミンド・ジープが左サイドを前進。中央へのパスはカットされたものの、ルーズボールを拾って右サイドへ展開すると、アントニ・カシがアーリークロスを送る。ファーサイドへ流れたボールにジープが左足で合わせると、相手に当たってこぼれたセカンドボールにイ・ジェソンが反応。冷静に左足で流し込み、マインツが先手を取った。
後半へ折り返すと、60分にはマインツが大きな追加点をゲット。敵陣でのクリアボール回収から、ナディーム・アミリが右サイドへ浮き球のパスを送ると、カシのヒールキックからジープが右サイド深い位置へ侵入。ダイレクトで折り返すと、中央へ走り込んだイ・ジェソンが反転から左足でシュートを沈め、自身この日2点目を記録。マインツがリードを2点に広げた。
その後はバイエルンが怒涛の猛攻を見せるも、中央を固めるマインツを完全に攻略する場面は限られたまま終盤に突入。87分にはボックス手前右寄りの位置からジョシュア・キミッヒがミドルシュートを放つと、こぼれ球をレロイ・サネが押し込んで1点を返したものの、反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎えた。
この結果、バイエルンは今季ブンデスリーガで初黒星を喫した。対するマインツは2試合ぶりの白星を飾るととともに、直近5試合の成績を4勝1敗とすることに成功。フル出場した佐野は、攻守にわたって中盤の強度を維持しただけでなく、セカンドボールを回収するシーンも目立ち、勝利に貢献した。
次節、マインツは21日に敵地でフランクフルトと、バイエルンは20日にホームでライプツィヒと、それぞれ対戦する。
【スコア】
マインツ 2−1 バイエルン
【得点者】
1−0 41分 イ・ジェソン(マインツ)
2−0 60分 イ・ジェソン(マインツ)
2−1 87分 レロイ・サネ(バイエルン)