プレミアリーグ第16節が14日に行われ、アーセナルとエヴァートンが対戦した。
21年ぶりのプレミアリーグ優勝を掲げてシーズンをスタートさせたアーセナルは、前節終了時点で8勝5分2敗の勝ち点「29」を積み上げ、現在3位につけている。首位を走るリヴァプールとのポイント差は「6」、2位のチェルシーとは「2」広がっていることを考慮すると、勝ち点を積み上げるペースを高めていきたい。
前節のフルアム戦を1−1で引き分けたことで、公式戦での連勝を「4」で止めながら、11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ではモナコを3−0で撃破。今節はホーム3連戦の2戦目で、相手はここまで3勝5分6敗の勝ち点「14」で15位に沈むエヴァートンだ。
モナコ戦から中2日という状況ながら、スターティングメンバーの変更を3名に留めたアーセナルは、序盤からボールを握って“らしい”姿勢を見せたものの、最初のシュートチャンスはエヴァートンが作り出す。6分、ドミニク・カルヴァート・ルーウィンのポストプレーから、敵陣をドリブルで前進したオレル・マンガラがスルーパスを通すと、抜け出したアブドゥライェ・ドゥクレが左足を振り抜く。だが、ここは猛スピードでカバーへ入ったガブリエウ・マガリャンイスに阻まれ、枠に飛ばすことはできない。
その後はアーセナルが攻撃へ転じるシーンが目立ち、ガブリエウ・マルティネッリ、マルティン・ウーデゴーア、ブカヨ・サカらが次々とゴールへ迫る。29分にはカイ・ハヴァーツのスルーパスから右サイドを抜け出したサカがマイナスへ折り返し、待っていたウーデゴーアが左足を振り抜くも、シュートはGKジョーダン・ピックフォードに阻まれる。前半終盤の43分にも、ボックス左でハヴァーツからのパスを受けたマルティネッリが左足で狙ったが、またもGKピックフォードが立ちはだかった。
後半へ入ると、試合は完全にアーセナルの“ワンサイドゲーム”となる。立ち上がりの47分にはウーデゴーアからのクロスボールの跳ね返りに対して、ボックス右でサカがフリーで反応したものの、強烈な一撃はGKピックフォードが弾き出す。
ボールを握りながらもなかなか均衡を破ることができないアーセナルは、62分にジョルジーニョとイーサン・ヌワネリ、69分にはトーマス・パルティとガブリエウ・ジェズス、74分にはレアンドロ・トロサールと、交代カードを駆使しながら反撃を続けるが、ゴール前までは入れても良い形でフィニッシュまで持ち込めるシーンは限定的。結局、GKピックフォードの守るゴールを攻略することはできず、試合はスコアレスのままタイムアップを迎えた。
この結果、アーセナルはプレミアリーグで2試合連続のドローとなっており、上位との差を縮める勝利を飾ることはできなかった。一方、エヴァートンは苦しみながらも敵地で勝ち点「1」を拾った。
この後、アーセナルは18日にカラバオ・カップ(EFLカップ)で、21日には次節のプレミアリーグで、鎌田大地が所属するクリスタル・パレスとの連戦が控えている。一方、エヴァートンは22日に次節のプレミアリーグで、チェルシーをホームに迎える。
【スコア】
アーセナル 0−0 エヴァートン
【得点者】
なし