ラ・リーガ第17節が14日に行われ、マジョルカとジローナが対戦した。
ここまで7勝3分7敗の成績で勝ち点「24」を積み上げ、8位につけるマジョルカ。安定して勝ち点を積み上げてきている反面、現在は今季2度目の2連敗と苦しい時期を過ごしており、3試合ぶりの白星を目指したい。一方のジローナは6勝4分6敗の勝ち点「22」で9位につけているものの、現在はチャンピオンズリーグ(CL)やコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)も含めた公式戦では5戦未勝利と苦しんでいる。
マジョルカに所属する浅野拓磨がベンチスタートとなった一戦は、序盤の7分に均衡が破れる。ジローナは敵陣でボールを繋ぎながら、反撃の隙を探ると、左サイドでデイリー・ブリントからのパスを受けたミゲル・グティエレスが左足でアーリークロスを供給。このボールはニアサイドに飛び込んだマルティン・ヴァルイェントに先に触られたものの、ルーズボールに反応したドニー・ファン・デ・ベークがボレーシュートを叩き込む。ジローナが敵地で先制に成功した。
3試合連続で先制点を奪われ、マジョルカとしては嫌な雰囲気も漂ったが、20分にはサイル・ラリンが個の力を示す。自陣で縦パスをカットしたところから、セルジ・ダルデルが前方へ預けると、ラリンがボールを収めてドリブルをスタート。敵陣のスペースを前進すると、ヴェダト・ムリキとのパス交換から左足で流し込む。見事なカウンターアタックを完結させ、マジョルカが試合を振り出しに戻した。
このゴールでマジョルカが勢いに乗るかと思われたが、32分には思わぬアクシデントが発生。自陣左サイドでボール収めたムリキが、寄せてきたブライアン・ヒルからボールを隠そうとした際、足裏で踏みつけるような形を取ってしまい、レッドカードが提示される。マジョルカは残る60分近くを10人で戦わなければならなくなった。
このまま1−1で後半へ折り返すと、立ち上がりの時間の再びスコアが動く。マジョルカはGKドミニク・グレイフが敵陣へロングフィードを蹴り込むも、ここは味方へ合わない。それでも、後方へ流れたボールをフアンペがGKパウロ・ガッサニーガへ繋ぐと、このボールをラリンが猛追。GKガッサニーガからのキックをスライディングで押し込む形となり、マジョルカが逆転に成功した。
その後はジローナが保持の時間を増やし、オリオール・ロメウやアベル・ルイスらがゴールへ迫るシーンを作るも、同点弾は奪えない。試合はこのままタイムアップを迎え、数的不利のなかで戦い抜いたマジョルカが、ラ・リーガで3試合ぶりの白星を手にした。なお、浅野は前節セルタ戦(●0−2)で公式戦の舞台に戻ってきていたものの、出番はなかった。一方、ジローナはこれで公式戦6試合未勝利となり、PKでの負けも含めるとうち5敗を喫するなど、不調に陥っている。
次節、マジョルカは21日に敵地でヘタフェと、ジローナは20日にホームでバジャドリードと、それぞれ対戦する。
【スコア】
マジョルカ 2−1 ジローナ
【得点者】
0−1 7分 ドニー・ファン・デ・ベーク(ジローナ)
2−1 20分 サイル・ラリン(マジョルカ)
2−1 51分 サイル・ラリン(マジョルカ)
【ゴール動画】ラリンの1点目は見事なカウンターアタック!
ラリン&ムリキの2トップで完結🔥
ラリンの今季3ゴール目⚽️で
マジョルカが同点‼️
🏆ラ・リーガ 第17節 #マジョルカ v #ジローナ
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