今年10月から放送されている神木隆之介(31)主演のTBSの日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』。戦後〜高度経済成長期の長崎・端島(軍艦島)と現代の東京に生きる2人の主人公、そして各時代に生きる人たちの人間模様を描いた壮大なドラマだ。
脚本を手がける野木亜紀子氏(50)は、’10年にドラマ『さよならロビンソンクルーソー』(フジテレビ系)でデビューして以来、数々のヒット作を放ち、今年は映画『ラストマイル』も興行収入51億円突破の大ヒットを記録。今や日本のドラマ、映画界を代表する脚本家の一人だ。
そこで本誌は、野木氏がこれまで脚本を手掛けた完結済みの連続ドラマのうち、もっとも好きな作品について、ドラマを週に1度は見る男女500人を対象にアンケートを実施、その理由を調査した。
第3位は’12年放送の『ラッキーセブン』(フジテレビ系)。東京・北品川の探偵事務所で働くことになったフリーター・時多駿太郎が、他のメンバーたちとのチームワークで事件を解決していく姿を描いた青春ドラマだ。主演の松本潤(41)のほか、永山瑛太(42)、大泉洋(51)、松嶋菜々子(51)といった豪華出演陣が話題を集めた。
好きな理由については、
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《ハラハラ・ドキドキしながら見ていた》(50代女性)
《松本潤さんがかっこよかった》(30代女性)
《出ている役者さんがみんな好き!》(40代女性)
《大泉洋が特に面白いから》(40代女性)
と、全員主役級のキャストが毎週出演していることや物語の展開をあげる人が多かった。
第2位に選ばれたのは、’18年放送の『アンナチュラル』(TBS系)。物語の舞台は、“不自然死(アンナチュラル・デス)”とされる遺体の死因解明を担うために設立された架空の組織「不自然死究明研究所」(通称・UDIラボ)。主人公で“法医解剖医”の三澄ミコトを石原さとみ(37)が演じた。
ドラマは死の背景にある“いじめ”や“超過労働”といった社会問題にも切り込んだほか、ストーリーに盛り込まれたミステリー要素も視聴者をひきつけた。また、米津玄師(33)が書き下ろした主題歌『Lemon』も大ヒットを記録するなど、様々な要素で多くの人を惹きつけたようだ。
《生と死がしっかりと描かれていて、演じてる人もみんな素晴らしく最高の作品だと思う》(40代女性)
《シリアスなのに笑いもあり、展開が複雑なところがよかった。キャスティングも良かった》(60代女性)
《楽しく明るいドラマではないが毎回考えさせられる内容で楽しみに見てました》(40代女性)
《石原さとみと主題歌のレモンがよかった》(70代男性)
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そして、見事1位に輝いたのは、’16年放送の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)。主人公の男女が「契約結婚」するという突飛な設定ではあるものの、『アンナチュラル』に先駆けて、専業主婦の“経済的価値”や世の中の“生きづらさ”をストーリーに織り込むなど、野木作品の社会派な一面も高い評価を受けた。
また、’21年には実生活でも結婚したW主演を務めた新垣結衣(36)、星野源(43)の演技も魅力のひとつだ。星野が手がけた楽曲『恋』に合わせて、出演者がドラマのエンディングで踊った“恋ダンス”もSNSを中心に大流行。ドラマが終了するやなや、「逃げ恥ロス」という言葉も生まれるなど、ドラマは社会現象を巻き起こした。
’21年1月に放送されたスペシャルドラマ『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!!』も高視聴率を記録していた。
好きな理由については、こんな声が上がっていた。
《やりがい搾取、ジェンダー、さまざまな問題を取り上げつつ、楽しいドラマに仕上がっているから》(50代女性)
《役者さんの演技も良かったし、ストーリーも身近にありそうで共感できた》(50代男性)
《野木作品を今まで知らずに見ていたが、この作品で名前を認知する程世間に浸透したから》(50代男性)
《男女それぞれの目線で描かれていてキャストもすばらしく面白い設定でした。エンディング曲がダンスで終わるのも楽しみにしていました》(50代女性)
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野木氏は、’25年1月2日に放送されるTBSの新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』の脚本も手がける。間もなく最終回を迎える『海に眠るダイヤモンド』と共に、こちらもチェックしてみてはいかがか。
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