シリアのアサド政権崩壊を受けてアメリカや中東諸国などは、シリアの再建を全面的に支援するとともに、新たな体制には人権の尊重などを求める方針を表明しました。
アメリカ ブリンケン国務長官
「政権移行はシリア国民が主導し、包括的で国を代表する政府が作られるべきだという点で各国が合意した」
アメリカやヨーロッパ、中東諸国は14日、共同声明を発表し「シリア国民が希望に満ち、安全で平和な未来を築くために全面的に支援する」と表明しました。
声明では、女性や少数民族を含む全ての人の権利を尊重することや周辺諸国と平和的な関係を築くこと、化学兵器を廃棄することなど新たな体制に求める原則も示しています。
また、アメリカのブリンケン国務長官は新たな体制づくりの中心となっている「シリア解放機構」と直接接触していることを明らかにしました。
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アメリカは「シリア解放機構」をテロ組織に認定していますが、シリアの再建に向けて対話を続けていく方針です。