東京メトロは16日、混雑の平準化を推進するため、千代田線の混雑区間である北千住駅と町屋駅のコンコースにディスプレイを設置し、号車ごとのリアルタイム混雑状況を表示する取組みを同日から順次開始すると発表した。
北千住駅に設置したデプスカメラを用い、代々木上原行の各号車で混雑状況をリアルタイムに実測。北千住駅コンコースで「乗車後の各駅の混雑予測」、町屋駅コンコースで「到着する列車の実際の混雑」を表示する。12月16日から北千住駅でディスプレイへの表示を開始しており、1月中旬から町屋駅でも表示を開始する。
この取組みにより、千代田線の北千住駅から代々木上原方面の列車を利用する際、ディスプレイの表示をもとに、空いている号車を選択できるようになる。
同社は2022年度に東西線早稲田駅、2023年度に半蔵門線青山一丁目駅で実証実験を行い、リアルタイムな混雑情報の提供に空いている号車への移動を促す効果があると確認していた。今回の取組みはこれを踏まえて実用化。スムーズな乗降による遅延縮小の効果検証も行うとしている。(佐々木康弘)