もしもスマホを紛失したら、まず何をすべき? 万一に備えて覚えておきたい「紛失時の対応」4ステップ

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2024年12月16日 21:21  All About

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常に持ち歩いて使用するスマートフォンは、ふとした理由で紛失してしまうこともあるもの。スマートフォンを紛失したときに生じる問題と、紛失してしまったらどうすればいいのか、紛失に備え何をしておくべきかを考えてみましょう。
スマートフォンは今や日常生活に欠かせないものとなっており、常に持ち歩いて使用している人がほとんどだと思います。それだけに、落としたり置き忘れたりするなどしてスマートフォンを紛失してしまうと、困ることも多そうです。

もしもスマートフォンを紛失してしまったらどのような問題が起きるのか、紛失したと分かったらまず何をするべきなのか、考えてみましょう。

スマホを紛失すると何が困る?

スマートフォンを紛失すると、例えば以下のような困りごとが発生するでしょう。

連絡を取れなくなる

最も困るのは、電話ができなくなったり、「LINE」などで連絡が取れなくなったりすること。最近では公衆電話も大幅に減っているので、スマートフォンがないと外出中に電話をかけるのも難しいでしょう。また、普段はスマートフォンでの連絡に依存しているため、相手の電話番号を覚えていない人も多いかと思います。

インターネットやスマホ決済が使えなくなる

もちろんスマートフォンがなければ外出先でインターネットも使えませんので、Webサイトで調べ物をしたり、今どこにいるのかを地図で確認したりすることも不可能になります。またPayPayやモバイルSuicaなどの「スマホ決済」を利用している人であれば、買い物もできず、電車やバスにも乗れないという事態をも招きかねません。

スマホだけでなく思い出も失う

紛失したスマートフォンが見つからなかった場合、お金を出して新しいスマートフォンを購入しなければなりません。保存していたデータも全てなくなってしまうので、バックアップを取っていない限り、思い出の写真なども消えてしまいます。

スマホを紛失したときにやるべきこと

ではスマートフォンを紛失したことに気づいたら、具体的に何をすべきなのでしょうか。

1. 「探す」「デバイスを探す」を使ってスマートフォンを探す

まずはスマートフォンの位置を特定する機能を使って、紛失したデバイスを探しましょう。他にスマートフォンやタブレットがあるなら、iPhoneの場合は「探す」アプリ、Androidの場合は「デバイスを探す」アプリを使えば、紛失したデバイスの位置を特定して音を鳴らせます。

ロックを設定してデータを保護したり、データを消去したりすることなども可能です。
他のスマートフォンやタブレットがあれば、iPhoneやiPadなら「探す」アプリを使って紛失した端末の位置を確認できる

これらの機能にはブラウザ版(Webサイト)もありますので、他のスマートフォンやタブレットがない場合はパソコンからアクセスしましょう。

2. 警察に遺失届出書を出す

ただし(1)の方法で発見できるのは、スマートフォンの電源が入っていてデータ通信が可能な状態であるなど、一定の条件を満たしている場合に限られます。既に電源が切れてしまっている場合は、通常の落とし物と同様の対応を取ることになります。

具体的には、紛失したと思われる場所の店舗や交通機関などに確認する、それでも見つからない場合は最寄りの警察署や交番へ遺失届出書を出し、連絡を待ちましょう。

3. 回線を一時停止する

紛失時はスマートフォンだけでなく、契約している回線も、他の人に利用されてしまうことがないよう止めておいた方がいいでしょう。紛失・盗難といった緊急時の回線停止・再開は基本的に手数料がかからないことがほとんどですので、各社のWebサイトやチャットサポート、あるいは電話で停止の手続きをしてください。

なお当然のことながら、回線を停止した状態でも毎月の携帯電話料金は発生します。一定の期間が経過しても紛失したスマートフォンが見つからないようなら、次のステップ(4)に進む必要があるでしょう。

4. 新しいスマートフォンとSIMを用意する

どうしても見つからない場合は、新しいスマートフォンを購入することになります。この際、クラウドなどにバックアップを保存していれば復旧は比較的容易にできますが、そうでなければ完全な復旧は困難です。

またSIMも再発行してもらう必要があります。SIMの再発行は各社のショップ店頭、オンライン専用プランであれば専用のWebサイトやチャットサポートから依頼するかたちとなり、手数料が発生することがほとんどです。

大手3社(ソフトバンク、KDDI、NTTドコモ)のサービスで手続きする際、再発行手数料はブランドを問わず3850円が相場となりますが、ソフトバンクの「LINEMO」は0円で再発行してもらえるなど、一部例外もあるようです。

また楽天モバイル(※)のように、SIMカードの再発行には3300円の手数料がかかる一方、eSIMの場合は0円と、SIMの種類によって異なるケースもあるので注意してください。

※楽天モバイルでもMVNOとしてのサービス(ドコモ回線/au回線)を利用している場合は、再発行に3300円の手数料がかかります
楽天モバイルのWebサイトより。「Rakuten最強プラン」など同社の回線を使用したサービスの場合、eSIMの再発行手数料は0円だが、SIMカードの再発行には3300円かかる

もう1つ注意が必要なのが、スマートフォンをいわゆる「端末購入プログラム」(分割払いで購入し、一定期間後に端末を返すことでスマートフォンを安く利用できるプログラム)で購入していた場合です。

後述する補償サービスに入っていない限り、スマートフォンを紛失してしまうと端末の返却ができなくなるので、割引も受けられなくなります。想定以上の金額を支払う事態になることも覚悟しておかねばなりません。

いざという時のためにやるべきことは?

一度紛失してしまうとかなりの手間と費用がかかるだけに、できればなくさないようにしたいところ。ですが、どれだけ気を付けていてもなくすときはなくしてしまいます。重要なのはやはり、紛失したときのための備えをしっかりしておくことです。

バックアップを取る

備えの1つはバックアップを取っておくこと。これで、万が一スマートフォンが戻ってこなかったとしても、データの復旧が容易になります。iPhone、Androidともに現在はクラウドに自動でバックアップする仕組みが備わっているので、必ずオンにしておきましょう。

「クラウドの容量が少ないし、お金を支払いたくないからバックアップをオフにしている」という人もいるかもしれませんが、後悔したくなければクラウドに払うお金はケチるべきではありません。
最近のスマートフォンはクラウド上に自動的にバックアップする仕組みが整っているので、それをオンにしておけばよい。画像はAndroid端末のバックアップ設定画面


補償サービスに入る

もう1つは補償サービスに入っておくことです。アップルの「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」などメーカーが提供する補償サービスもあれば、NTTドコモの「smartあんしん補償」など携帯電話会社が提供する補償サービスもあります。

こうしたサービスに入っていれば、一定の月額料金はかかるものの、端末の故障時や紛失時に代替機を安く入手することが可能です。
NTTドコモの「smartあんしん補償」は、同社で端末を購入してから14日以内に申し込む必要があるが、スマートフォンを紛失しても1年に2回は安価な負担金で交換電話機を入手できる

こうした補償サービスは、端末の購入時から一定期間内でないと加入できない場合が多いのですが、いざというときのためにも加入しておくことを強くおすすめします。
(文:佐野 正弘( 携帯電話・スマートフォンガイド))

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