去年7月、東京・新橋のビルで5人が重軽傷を負った爆発事故で、警視庁が作業をしていた内装業者の男性2人を、あす(17日)書類送検することが分かりました。
この事故は去年7月3日の午後3時すぎ、港区新橋の繁華街にあるビルで爆発事故が起き、火元の2階にあるカフェバーの店長や通行人ら男女5人が重軽傷を負ったものです。
その後の捜査関係者への取材で、警視庁が、▼工事の現場責任者の男性(30代)と▼作業員の男性(60代)を業務上過失傷害と業務上失火の疑いで、あす書類送検する方針を固めたことが分かりました。
■「タバコの火をつけたら突然…」
当時、ビル3階の空き店舗では、午前9時ごろから午後1時半ごろまで、水道管などを撤去して床を平らにする工事が行われていました。
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2階のバーで事故が起きたのは、工事を終えてからおよそ1時間半後の午後3時。下の階には、かなりの量のガスが漏れ出て強い臭いが立ちこめていたとみられています。
バーの店長は爆発の瞬間について、「たばこを吸おうと喫煙室に入った。ガス臭いなと思いながらライターに火をつけたら、突然、ドカンという音とともに爆発した」と話しているということです。
事故後の現場検証では、床下を通るガス管の接続部が1か所だけ外れていたことが明らかになりました。
作業員の男性(60代)は任意の調べに対して、「ガス管かもしれないとは思ったが、完全にそうだとは分からなかった」「フタが床に出っ張っていて、それを回して取り外した」と説明しているということです。
■自宅でガス漏れが疑われたら…
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一般家庭に供給される都市ガスやプロパンガスには、通常、ガス漏れに気づくことができるよう人工的に臭いがつけられています。
大気中のガスの濃度が1000分の1程度という微量なものでも、人が感知できるほどの強い臭いがついているといいます。
日本ガス協会の担当者は、JNNの取材に対し、「ガス臭いと感じたら、その時点で火気を使わないこと。そして、すぐにガス事業者に状況を知らせてほしい。盲点なのが、換気扇。電気で動くから着火源になりうるので、ガス臭い時はスイッチを入れないこと。換気するなら、窓を開けてほしい」としています。