トッテナムに所属する韓国代表FWソン・フンミンが、同クラブのプレミアリーグにおける歴代アシストランキングで1位に躍り出た。
プレミアリーグ第16節が15日に行われ、トッテナムはサウサンプトンの本拠地『セント・メリーズ・スタジアム』に乗り込んだ。試合はキックオフから36秒後、イングランド代表MFジェームズ・マディソンのゴールでトッテナムが試合を動かすと、12分には右からのクロスボールに反応したソン・フンミンがチームの2点目を奪い、直後の14分にはゴール前のこぼれ球をスウェーデン代表MFデヤン・クルゼフスキが押し込んで早々と3点をリードする。
その後も攻撃の手を緩めなかったトッテナムは25分、ソン・フンミンからのパスを受けたセネガル代表MFパペ・マタル・サールが左足でゴールネットを揺らすと、前半アディショナルタイムにも、敵陣左サイド大外で前を向いたソン・フンミンからのアウトサイドでスルーパスで、マディソンが内側のスペースを駆け上がり、切り返しから右足でシュートを叩き込んだ。
後半にこれ以上の追加点は生まれなかったが、試合はこのまま5−0でタイムアップを迎え、トッテナムが公式戦では6試合ぶり、プレミアリーグでは4試合ぶりの白星をゲット。ソン・フンミンも1ゴール2アシストの活躍で、大勝の原動力となる活躍を見せていた。
そんなソン・フンミンが、同クラブのプレミアリーグにおける最多アシスト記録を塗り替えたという。韓国代表のアタッカーにとって、サールへのアシストがトッテナムでのプレミアリーグ通算67回目のアシストで、同クラブの“レジェンド”である元イングランド代表MFダレン・アンダートン氏の記録に並んだ。続けて、マディソンの2点目を演出したことで、アンダートン氏が保持していた記録を塗り替えることに成功した。
かつてプレミアリーグ通算299試合に出場し、トッテナムの中心選手として活躍したアンダートン氏の67アシストという記録は、プレミアリーグが創設された1992−93シーズン以降、今まで1度も破られることがなかった。だが、2015年夏の加入から今季で在籍10年目を迎え、今や名実ともにクラブの“顔”となったアタッカーが、プレミアリーグ開幕から32年目のシーズンに、新たな境地に到達した。
なお、ソン・フンミンはクラブ史上14人目となる公式戦通算400試合出場を達成しただけでなく、トッテナムの歴代4位となる公式戦通算180ゴールを記録してもいる。とどまるところを知らないキャプテンかつエースは、今後これらの記録の数字をさらに伸ばしていくことに加えて、クラブをタイトルへ導くような活躍も期待される。
【ハイライト動画】トッテナムが前半だけで5発と大暴れ