師走の中山で歴史が変わるか。シュトルーヴェ(セ5、美浦・堀宣行厩舎)とニシノレヴナント(セ4、美浦・上原博之厩舎)が、有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)のセン馬初制覇を狙う。
今年で69回目を迎える有馬記念だが、セン馬は一度も勝ったことがない。グレード制が導入された84年以降に限ると延べ8頭が走り、92年のレガシーワールドの2着が最高着順。近年は出走すらない。
しかし、今年は17年のカレンミロティック(15着)以来、7年ぶりにセン馬が参戦する。それも2頭出しだ。とりわけ注目が集まるのはシュトルーヴェ。3月に今回と同舞台の日経賞で重賞初制覇。続く目黒記念も制し、中長距離路線の主役候補に名乗りを上げた。その後は宝塚記念が11着、ジャパンCが10着だが、前者は道悪、後者は出遅れが堪え、ともに全力発揮とはいかなかった。立ち回り一つでもう少しやれるだろう。また、もう1頭のニシノレヴナントは前走の天皇賞(秋)の10着に続く、2戦連続2回目のGIチャレンジ。さすがに勝ち負けは厳しいだろうが、見せ場ぐらいはつくりたいところだ。
グランプリ史に新たな1ページを刻むことができるか。2頭の走りに注目したい。