「前にも言いましたよね」はNG!なぜ?「伝え方の大切さ」にまつわる投稿に反響 実際に効果を実感した人も

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2024年12月17日 08:00  まいどなニュース

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「前にも言ったよね」はNGです(Maki_Japan/stock.adobe.com)画像はAIで生成されたイメージです

「今年ダントツで聞いて良かった話は、トヨタに定年まで勤めていたひとが、世界の現場で教えていたことで、スタッフに仕事を教えて、うまくできなかったとき『前にも言いましたよね』という表現は、ゼッタイ使ってはならない。と教えてくれたこと――」

【写真】反響のあった投稿を見る

X(旧Twitter)にて、『人生が楽になった話』を紹介されているやっちさん(@yaccijp)の投稿が話題になっています。

この度、やっちさんが紹介されたのは、もともと大手自動車メーカーに勤めていたという人から聞いた話。

「前にも言いましたよね」

という言葉。よく耳にする印象がありますし、自分自身もつい使ってしまっているという方もいらっしゃるかもしれません。ですが、その方いわく、この表現は絶対に使ってはならないといいます。どうしてなのでしょう。

「ココだけ改善しましょう」と伝えた方が

「前にも言いましたよね」

一度教えたことを相手がまた聞いてきたり、何度も同じミスを繰り返してしまったりするような場合に、つい言ってしまいたくなる言葉です。しかし、この言葉は使わない方が望ましいといいます。

その方はやっちさんに、その理由について説明されました。

この言葉を言われた相手は、今後分からないことがあっても確認をしなくなってしまい、あやふやな記憶のまま損害が大きくなるような選択をしたり、ミスがあっても隠したりしてしまうようになるのだそうです。

そうではなく、「一度しか伝えてないのに、よくここまで理解できましたね。ココだけ改善しましょう」というふうに伝えた方が良いとのこと。

やっちさん自身も、「前にも言ったけど――」というような言い方を、他者に対してついしてしまっていたそう。今回の話にはとても共感を覚え、「人生ほんと楽になった」と投稿されています。

心理学的な知見とも一致

同じ状況であっても、伝え方の違いによって、その後の影響が異なるという話。

やっちさんは、知人の心理学の先生に、その理由について質問。すると、先生はこのようなことを教えてくれました。

「前にも言いましたよね」という言葉。言っている本人は確認をしているだけのつもりであったとしても、言われた側は「自分自身の能力が原因だと疑われているのでは…」という否定的な意味合いに受け取ってしまうのだそうです。

結果、本人の「自身の喪失」「意欲の低下」「(ミスや分からないことを)隠す行動」、互いの「関係性の悪化」などを引き起こす要因になるといいます。

一方で、「よくここまで理解できましたね」と、相手を肯定したうえで、励ましながら注意をすることで、意欲や関係性、自己肯定感の向上が期待できるのだそうです。

つまり、どのような言葉を選び、使うかによって、相手の成長は大きく変わるのですね。

称賛の声多数、実際に効果を実感した方も

“伝え方”にまつわる大切なことを教えてくれたやっちさんの投稿。

リプ欄にも、共感や称賛の声が多数寄せられました。

「これやっちゃってました(^-^;」
「確かに言われたら嫌な言葉ですね!」
「『前にも言いましたよね』と言われると、相談しなくなるということは私自身もあります」
「何度も言われて、『あー、私はできない人なんだ』と思ったことがあります」
「せっかく使うなら、相手と一緒に向けに進もうという言葉を使いたいですね」
「逆に『何度でも聞いて』といえる人になりたい」

また、投稿を見た方から、こんな喜びのDMもあったといいます。

その方は、現在3歳の息子さんをもつ母親だそうです。子育てがうまくいかない悩みを抱えていましたが、やっちさんの投稿を見て、お子さんへの対応を変えたところ、状況が劇的に良くなったとのこと。

上司と部下、というような職場の人間関係ばかりでなく、家族関係や子育てにおいても、「どのように伝えるか」がとても重要なファクターになるのですね。

やっちさんにさらにお話を聞きました。

――今回のポストで紹介されていた元トヨタにお勤めの方ですが、いつごろ、どのような場面で会われたのですか?

やっちさん:先月(2024年12月現在)、ご先祖様のお墓参りに行った時に、霊園の掃除をしてくださっているおじい様がその人でした。ポストのお話は、お墓参りの後、その方にお茶をいただきながら雑談をさせていただいた時に聞きました。

――また、その後心理学の先生にもお話を聞かれたとのことですが。

やっちさん:実はこの度、書籍を発売することになりまして、制作を進めているところなのですが、その監修をしてくださっている先生です。いわゆる仕事上の関係の方ですね。

――今回の話を聞かれて、やっちさんご自身の心境にも変化はありましたか?

やっちさん:現在、小さいながら会社を経営させていただいているのですが、(スタッフに)前と同じことを聞かれたりすると、つい「めんどくさいな」と思って、例の言葉を口にしちゃっていたことに気づきました。そんな自分を振り返って反省し、伝え方に気をつけようと思うようになりました。

  ◇  ◇

やっちさんは他にも生き方のヒントになる投稿を日々行われています。

ご自身が特に重要だと思う投稿はありますか?とおうかがいしたところ、「どれも重要だと思って投稿はしているんですけど(笑)」と前置きしたうえで、次のように話されました。

「最近では『自己肯定感の育て方』に関する内容のものが注目されたかな、と思います。その話も含め、僕自身が重要だと思ったり、多くの方に共感していただいたりした投稿は、今回のポストのリプ欄にも重要だと思う順に並べて紹介しています」

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))

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  • 心根の冷たい人や無駄に攻撃的な人(つまりいじめっ子タイプの人)が、気に入らない標的を挑発する為に、あえてそういう意地悪な言い方をするんだよ。そんな人は相手にしても無駄。
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