ザルツブルクは16日、ペピン・リンダース監督の解任を発表した。
リンダース監督はオランダ出身の現在41歳。PSVやポルト、リヴァプールの下部組織でコーチを歴任した後、2015年夏にリヴァプールのトップチームのアシスタントコーチに就任。NECの指揮官を務めた2018年の約5カ月間を除き、ユルゲン・クロップ前監督の“右腕”としてチームを支え、チャンピオンズリーグ(CL)制覇やプレミアリーグ優勝など数々のタイトル獲得に貢献した。
今夏にはオーストリア屈指の名門ザルツブルクの指揮官に就任。サンフレッチェ広島から日本代表MF川村拓夢、リヴァプールからU−21スペイン代表MFステファン・バイチェティッチ、ライプツィヒからドイツ代表GKヤニス・ブラスヴィヒらを補強し、オーストリア・ブンデスリーガでは開幕3連勝と好スタートを切った。しかし、その後は徐々に失速し、第16節終了時点で首位SKシュトゥルム・グラーツと「10」ポイント差の5位に低迷。CLでもここまで1勝5敗と苦戦が続き、リーグフェーズ敗退が濃厚となっている。
リンダース監督解任に際し、ザルツブルクのステファン・ライターCEO(最高経営責任者)とルーベン・シュレーダーMD(マネージングディレクター)はクラブ公式サイトで次のような共同声明を発表している。
「我々は最近、これまでのシーズンが残念ながら満足のいくものではないということを分析し始めていた。多くの試合において、我々が自分たちの要求や目標を大きく下回ってたことは明らかだ。したがって、最後まで状況の好転を望み続けていたとしても、チームには新たな監督の下での新たな刺激が必要だと確信するようになった。ペピンの働きに感謝したいと思う。多大な努力と情熱を注ぎ、我々のさらなる発展にとって重要な推進力を与えてくれた」
なお、後任人事については「我々は現在、新監督探しに注力しており、決定次第すぐに発表する予定だ。2025年1月3日に新監督の下でトレーニングを開始したいということは明らかだ」と発表されている。