◆ チーム最多勝右腕の穴埋めへ
現地時間16日、ボルティモア・オリオールズが菅野智之投手(35)との契約合意を発表。この一報を受け、MLB公式サイトは『菅野を獲得したオリオールズの次の動きは?』と題した記事を投稿した。
同記事においてMLB公式は、菅野獲得は投手補強の終了を示すものではないと伝え、オリオールズがエース右腕コービン・バーンズの引き留めに失敗した場合、今後も先発ローテーション補強を継続すると予想。バーンズは今季開幕前にトレード加入すると、15勝9敗、194回1/3を投げて防御率2.92とチームトップの好成績をマーク。今オフFAを迎え、ジャイアンツら複数球団が獲得に乗り出している。
現時点でオリオールズの来季ローテーションは今季13勝のグレイソン・ロドリゲス、途中加入のザック・エフリンを中心とし、今季8勝のディーン・クレーメル、元ヤクルトのアルバート・スアレスに菅野が加わるという布陣。同記事ではバーンズに代わるエース級の先発投手として、ドジャースからFAのジャック・フラーティ、パドレス所属のディラン・シースの両右腕が獲得候補に挙げられている。
フラーティは2017年にカージナルスでMLBデビューを果たし、昨季途中からはオリオールズに所属。今季はタイガースで開幕を迎えると、7月のトレード期限でドジャースに移籍し、ワールドシリーズ制覇に貢献。2球団通算で28試合に先発し、13勝7敗、162回を投げて防御率3.17、194奪三振という成績だった。
一方、シースは2019年にホワイトソックスでMLBデビューし、今季開幕前にパドレスへトレード移籍。現地時間7月25日のナショナルズ戦では球団史上2人目となるノーヒットノーランを達成するなど、33先発で14勝11敗、189回1/3を投げて防御率3.47、リーグ2位タイの224奪三振をマーク。来季終了後のFAを予定し、今オフに入ってからトレード移籍の可能性が報じられている。