写真 お腹をホカホカ温めてくれる“腹巻き”。寒さが厳しくなってくるこれからの季節は、腹巻きが本領を発揮する季節でもあります。
とは言ってみたものの、脱ぎ着が面倒、着けているあいだに上からも下からもクルクルめくれてきて肌が露出してしまう……なんていう腹巻きにまつわる2大悩みも勃発しがち――。
そこで気になったのが、無印良品と3COINSで見つけた腹巻き付きのショーツです。
今回は、腹巻きとショーツが一体化した“腹巻き付きのショーツ”2商品を履き比べていきます。
※店舗により同じ商品がない場合や、既に販売終了している可能性があります。商品の写真はすべて未使用のものです。
◆無印良品はサイズが豊富
まずは、無印良品の「あったか綿 はらまき付きショーツ」から。
「あったか綿 はらまき付きショーツ」1490円/税込
カラー:ブラック
サイズ:M
ヒップ(約):88〜94cm
ウエスト(約):54cm
素材:本体 綿94%・ポリウレタン6%、マチ部分 綿100%
「あったか綿 はらまき付きショーツ」は、湿気を吸収して発熱する天然の機能性素材・綿が94%使われたインナー。綿の風合いはそのままに、本来の機能をさらに高める特殊な加工を施した綿を加えた吸湿発熱性にプラスして、ポリウレタンを混ぜたストレッチ性のある素材を使用しているそう。
綿は、地球にも体にもいい素材・オーガニックコットンが使われています。
サイズが豊富なのも特徴で、XS〜XXLまでラインナップしています。
◆3COINSはお腹部分が2重仕立て
続いて、3COINS「綿混腹巻付きあったかパンツ」です。
「【hemle】綿混腹巻付きあったかパンツ」1100円/税込
カラー:モカ
サイズ:M-L フリーワンサイズ
ヒップ(約):87〜100cm
ウエスト(約):64〜77cm
素材:綿95%、ポリウレタン5%
「綿混腹巻付きあったかパンツ」は、女性のヘルシーライフをサポートするスリコ内のブランド【hemle】の商品。
綿混は95%。柔らかく肌に優しいことに加えて、吸湿発熱生地でぬくもりが持続。お腹まわりが二重仕立てになっていて、1枚でお腹からお尻まですっぽり温めてくれるそう。サイズはM〜Lワンサイズのみです。
次は、それぞれのデザインと履き心地をチェック。
◆生地が薄いので着ぶくれしにくい!
無印良品「あったか綿 はらまき付きショーツ」の全体写真はこちら。
筆者が選んだカラーは、シンプルなブラック。
ショーツ部分は、脚ぐりのカットが緩やかなカーブを描いたノーマルレッグタイプで、お尻もほどよく包み込んでくれるごく一般的なデザイン。
シームレスではないものの装飾は少なく、ショーツの股にあたる内側部分には股布(クロッチ)付きです。
◆腹巻部分は存在を忘れてしまうほど自然な着用感
そして、ショーツとの切り替えになる中央のゴムから上の約15cm(独自に計測)が腹巻き部分。
着用時はヘソ上8cmくらい、くびれの少し上までカバーしてくれます。
ショーツのフィット感はあるものの、腹巻きの締め付けはほとんど感じず、存在を忘れてしまうほど自然な着用感。腹巻きの上部には細いゴムが入っていますが、ここもきつくなく、それでいて上からズルズル下がってくることもなく優秀。
生地はとにかく薄い! 着用後は生地がひんやり感じられたのだけれど、時間が経つにつれて全体に体温が伝わり、ホカホカに。着心地が軽やかなのはもちろん、着ぶくれしにくいので外出時にもピッタリ!
逆に自宅で着用するには、もう少し生地に厚みがあってもいい気がします。
◆胸の下までしっかりカバーする3COINSのショーツ
続いて、3COINS「綿混腹巻付きあったかパンツ」の全体写真です。
カラーは、モカ。
ショーツ部分は、脚ぐりの裾が水平に近いボーイレッグタイプで食い込みにくいデザイン。お尻の下、太ももの付け根までカバーしてくれます。
股布にはあて布がついて2重になっているので、ナプキンの羽根を挟むことも可能。
こちらも無印良品と同様、ショーツとの切り替えになる中央のゴムから上の約15cm(独自に計測)が腹巻き部分。
ショーツのはきこみ丈が深いためヘソから12cmくらい上がり、胸の下まで広くカバーしてくれます。
◆ほっこり厚めの生地でおうち時間によさそう
フィット感は、ごくごく優しめ。ショーツの切り替え部分も脚ぐり部分もいたって緩やかで、ストレスフリー。腹巻き部分に関しては、なんと生地が2重になっているというのに肌に優しく触れる程度の着用感なんです。
生地は柔らかく肌触りも優しく、しっとりした感じ。履いた瞬間から、ぬくぬくと心地よい温かさが続きます。
ただ、「あったか綿 はらまき付きショーツ」と比べるとやや厚めのほっこりした生地感なので、タイトな洋服のときには少し響くかもしれません。
というわけで、こちらは自宅でのリラックスタイムに重宝しそう。
◆外出用・自宅用と、シーンによって使い分けたいアイテム
双方、腹巻きとショーツが一体化しているので、脱ぎ着がとにかくラク。寝ているあいだやちょっと動いたときなどにめくれることがないのは、地味に嬉しいです。
それと、かがんで腰を丸めたときにお尻の上のほうの肌が出ないのも腹巻き+ショーツ一体型の魅力のひとつではないでしょうか。
綿には帯電しにくく静電気が起こりにくいという特徴もあるので、ウールなどのニットを重ね着するときに嬉しいですよね。洗濯後も繰り返し温かさが続きます。
価格やスペックよりも、着用シーンによって履き分けしたいというのが個人の感想です。気になった人は、店舗やオンラインストアをチェックしてみてくださいね。
<文/高木沙織>
【高木沙織】
「美」と「健康」を手に入れるためのインナーケア・アウターケアとして、食と運動の両方からのアプローチを得意とする。食では、発酵食品ソムリエやスーパーフードエキスパート、雑穀マイスターなどの資格を有し、運動では、骨盤ヨガ、産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、Core Power Yoga CPY®といった資格のもと執筆活動やさまざまなイベントクラスを担当。2021年からは、WEB小説の執筆も開始。Instagram:@saori_takagi