新潟県警は17日、聖籠町次第浜の空き家の敷地で、土の中から男性の遺体が見つかったと発表した。死体遺棄事件と断定し、新潟署に刑事部長を本部長とする95人態勢の捜査本部を設置した。10月中旬ごろから行方不明となっている新潟市中央区の70代男性とみて調べている。
県警によると、遺体は16日午後4時半ごろに発見されたが、身元などの詳細は明らかにしていない。
消防から県警に10月16日、行方不明の男性の自宅に新聞がたまっていると通報があり、同21日には親族から行方不明の届け出を受理した。この男性は1人暮らしで、遺体が見つかった空き家の所有者ではないという。
空き家の近くに住む70代の男性は4〜5日ほど前、現場近くを通った際、「男性2人ぐらいがトラックを使って空き家から荷物を運んでいるように見えた」と振り返る。「長く空き家だったので、売却や賃貸に出すのかも」と思っていたが、おとといぐらいには知人から現場付近で「異臭がする」と聞いていたという。
別の男性は「近くでこんなことが起きて不安。警察は(容疑者を)早く捕まえてほしい」と話した。現場は加治川の河口から約1キロ南の畑などが広がる閑静な住宅街。【中津川甫】
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