50代から始めるダウンサイジング、「これは必要」「なくてもよい」をどう整理していくかがポイントです。今回は、何から始めればいいのか、すっきりとシンプルな暮らしを実現するための具体的な整理のヒントをご紹介します。
コツ1:毎日1〜2個だけの物を捨てる
雑然とした引き出し、戸棚を一気に整理しようとすると、たちまちやる気が萎えることありませんか。「忙しいのに……」「今することではない」などいろいろな言い訳が思い浮かびます。そんなときは、「毎日1〜2個だけの物を捨てる」ことから始めましょう。例えば、使わなくなったペンや古いメモ帳など、小さな物からスタートすれば無理なく続けられます。これを繰り返すことで、次第に「いらない物」が見極められるようになり、片付けがスムーズになっていきます。また、もしカタログやダイレクトメールなどが貯まっているのであれば、あわせて受け取り停止の手続きもしましょう。販促物を目にする機会が減れば、ムダな買い物も防ぐことができるでしょう。
コツ2:使わない粗品やおまけはもらわない
無料でもらえる粗品やおまけは、つい「得した気分」で受け取ってしまいます。ティッシュやタオルなど使える物ならよいですが、もらってみたものの使わない物は多いのではないでしょうか。この「タダでもらえる」ことが得と感じる心理のせいで、家の中が物であふれる原因になる場合があります。まずは「使わない粗品・おまけは断る」というルールを設けましょう。そうすることで、自然と余計な物が増えにくくなります。
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コツ3:「なくてもよい」物を処分する
自分にとって「本当に必要な物」を見極めることは、生活の質を高めるポイントです。使っていない物や、長年家にある粗品などは、思い切って手放してみましょう。例えば、長い間しまったままのキッチン用品、使っていない趣味道具、読まない書籍などがあれば、まず処分を検討しましょう。その際、メルカリやヤフオクに出品、リサイクルショップに買ってもらう、寄付をするなど、自分が良いと思う方法を選択すると、手放しやすいかもしれません。淡々と「いらない物・使わない物」を処分していくと、部屋がどんどん整理されます。結果、必要な物だけに囲まれると、心のゆとりが生まれます。
コツ4:テーブルには物を置かない
まず「テーブルには物を置かない」というルールを決めることから始めましょう。ダイニングテーブルやキッチンカウンターなどの平らな場所は物を置きがちですが、ここをスッキリ保つと、自然と「不要な物は収納し、整理しよう」という意識が高まります。最初はテーブルだけだった片付けが進むと、次第に他の雑然とした場所が気になりだし、「冷蔵庫の扉に貼ったメモやマグネットも何とかしたい」といった気持ちが生まれるものです。このように、一つのスペースを片付けると他の部分にも目が向くので、まずは「テーブルに物を置かない」というシンプルなルールを決めて実践することが、ダウンサイジングの大きな第一歩です。
いかがでしたか。「これならできそう」と思ったことから始めてみましょう。続けることで、生活がすっきりと片付いていくでしょう。
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3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))