元厩務員の経歴を持つ敏腕記者・スポーツニッポン田井秀一氏が16日、netkeibaTV『前走から一変! 好調馬体チョイス』に出演。22日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)出走馬の中から、馬体・状態が大きく変わってきた好走期待馬について解説した。
田井氏は天皇賞(秋)とジャパンCに続いて、ドウデュース(牡5、栗東・友道康夫厩舎)を真っ先にピックアップ。「筋肉がエグい、毛ヅヤが美しいとか、毎度の賛辞は聞き飽きたと思いますので…」と切り出し、「別の角度でその強さを馬体分析していきます」と述べた。
今回は“スピードに特化した馬体ながら、なぜ2500mを走り切れるのか”をテーマに置いた。
そのポイントは「心肺機能の高さに起因する」と述べ、「大きなお尻に負けないぐらい胸が大きく、収納された心肺は有能に身体へエネルギーを供給している」、「極限まで加速するラストスパート中も、チーターのように体を伸縮させてストライドを伸ばし、全身に酸素を送り込んでいる」と解説。スプリンター顔負けのスピードと、ステイヤーと比較しても遜色ないスタミナが両立する“唯一無二”の存在であるとし、「短距離寄りの馬体と、長距離に順応できる走法の絶妙な取り合わせが強さの秘訣」とまとめた。
「立ち写真は秋2戦よりも、迫力では見劣ります」としながらも、「筋肉が洗練され、ムチムチ感が薄くなり、より長い距離を走るための体にシェイプアップしている」と指摘。「今年もグランプリ仕様の究極の肉体に仕上がっている」と口にし、連覇&秋古馬三冠に期待をかけた。