サンタクロースに“欲しいもの”を一つだけリクエストできるとしたら…。オーストラリアの7歳男児の願いは「健康なお父さん」だった(『Christmas Wiki | Fandom 「The wiki where it’s always December 25」』より) もし7歳の男の子が、サンタクロースに“欲しいもの”をリクエストできるとしたら、何を選ぶだろうか。人気なのはゲームやおもちゃ、自転車などだろう。しかし、オーストラリア在住の男の子がサンタにお願いしたのは、たった一つ―それは「健康なお父さん」だった。豪ネットメディア『Kidspot』が伝えた。
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オーストラリアのシドニーに住むキャリーさん(Carrie)は11月末、7歳の息子から、北極のサンタクロースに宛てた「ウィッシュ・リスト」の手紙を渡された。
手紙に書かれていたのは、次のような内容だった。
「親愛なるサンタへ。」
「僕の名前はサム(Sam、仮名)だよ。」
「僕が好きなのはBMX(自転車)とママなんだ。」
「僕の願いは、お父さんが病気でなく、ずっと生きていてくれること。」
「僕がクリスマスに望むのは健康なお父さん。それだけだよ。」
「どうか、お願いですからお父さんの肺気腫を治してください。」
「僕のために時間をとってくれてありがとう。」
キャリーさんによると、サム君の父親は10年間ヘビースモーカーで、約1年前から体調を崩し始め、肺気腫と診断されたという。さらに医師には「もうすぐ、酸素ボンベを持ち歩く生活になるだろう」と警告されているそうで、キャリーさんはこのように明かした。
「夫はまだ酸素ボンベが必要な状態ではありませんが、その日は確実に近づいており、サムには父親の状態を正直に話しておく必要がありました。なぜなら、サムに『どうしてお父さんにはもっと酸素が必要なの?』と聞かれるでしょうから。」
「夫は医師から『生活の質が落ち、ゆっくりと命が尽きる』と告げられ、本当にショックを受けています。」
「細心の注意を払ってあの子に真実を伝えること以外、私にできることはあったのでしょうか…。でも今になって思えば、私はサムのクリスマスを台無しにしてしまったのかもしれない…胸が張り裂ける思いです。」
なお、キャリーさんは「サンタが息子の願いを叶えてくれる可能性は低い」と話す一方で、「息子の手紙を多くの人とシェアすることで、休暇中に『最も大切なのは家族だ』と考えるきっかけになってくれれば嬉しい」と語った。
一方で、サム君にはプレイステーションをプレゼントする予定だそうで、「あの子は、そういったゲームを一つも持っていないのです。それが良い気晴らしになるでしょうし、サムにとって必要なものだと思っています」と述べた。
ちなみに、過去にはブラジルのショッピングモールで、
白血病を患う当時7歳の女児がサンタクロースに「ドナーを見つけて!」とお願いし、その数日後に願いが叶った 。女児は嬉しさのあまり母に頼み込み、再びモールに戻ってサンタクロースに感謝の言葉を伝えていた。
画像は『Christmas Wiki | Fandom 「The wiki where it’s always December 25」』『Kidspot 「‘I wish my dad can make it’: Boy begs Santa for the only thing on his list」(Image: supplied)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)