北海道羽幌町にある日本最北のバラ園、「はぼろバラ園」は、病害虫リスクの低い冷涼な気候を生かし、3年前に無農薬栽培をスタートした。それにより、安心して花に触れたり香りを楽しんだりすることができるようになっている。
同園は、より環境に優しいバラ園を目指し、花摘みや枝切り作業で発生する花や枝の再資源化にも取り組んでいる。一方で、無料開放施設であるため、運営資金の捻出が課題。現在、ふるさと納税制度を通じてクラウドファンディング型で寄付を募る「ふるさとチョイスGCF(ガバメントクラウドファンディング)」で、「最北のバラ園のチャレンジ 環境にやさしい循環型バラ園実現プロジェクト」として寄付を募っている。期間は2025年1月1日(水・祝)まで。目標金額は300万円。集まった寄付は、備品の整備を中心に、老朽化している設備の修繕や、現在不足している情報発信にかかる費用などに利用していく予定。
羽幌町の観光の拠点・道の駅「ほっとはぼろ」内にある同園は、河川工事に伴って発生した用地を活用して1998年に造成され、今年で26年目を迎える。造成当時に植栽され現在は輸入できない希少な北方系のバラが数多く残り、中には国内唯一、世界でも極希少とみられる品種も多数。最盛期の7月中旬から8月初旬ごろには、2000株、約300種のバラが咲き誇る。開園期間は5月上旬〜10月下旬。24時間いつでも入場できるため、バラの香りが最も強くなる早朝に散歩を楽しむこともできる。
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