【写真】大盛り上がり! 水野先生のジャグリングの様子
■今後の治療への活力に
今回行われたクリスマス病院訪問は、長い入院生活の中で少しでも子どもたちに笑顔になってもらいたいという両社共通の思いから、2021年より毎年実施されてきた活動。通算4回目の実施で、東京開催が初となる本イベントは、次代を担う子どもたちを育くんでいくため子どもの体と心の病気の治療を総合的に行う、東大病院小児医療センターの協力を得て、実施に至った。
訪問当日は、何も知らされていない子どもたちを前に、セサミストリートのエルモ&クッキーモンスターと、エンターテイナーがサプライズ登場。早速クリスマス・プレゼントが手渡されると、子どもたちからはとびきりの笑顔が。プレゼントの中身は、エルモ&クッキーモンスターのぬいぐるみ。ぎゅ〜っと大切そうに抱きしめる姿や「かわいい」と歓声を上げる子どもたちの姿が見られた。
さらにローソンからは、一部の店舗で導入しているクレーンゲーム機をこの日限定で会場へ特別設置するクリスマス・プレゼントが。この日初めてクレーンゲームにチャレンジする子どもたちが多く、ドキドキワクワクしながら、家族とともに大いに楽しんだ。
心温まるイベントの中でも最も盛り上がっていたのが、東大病院で小児医療に携わる水野雄太先生による“ジャグリング”披露。ボールやクラブ(ボーリングのピンのようなもの)を使ったジャグリングや、ディアボロ、デビルスティックなど、次々と出てくる技を、子どもたちは目を輝かせながら楽しんだ。
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「映画『パッチ・アダムス』を見て、心と体を癒やしている姿にすごく感銘を受け、自分もジャグリングをやっていたので、そのような形で子どもたちの心も癒せたらと思いました。小児科は臓器だけでなく子どもの全身を診るのが特徴です。そのマインドがすてきで小児科を選びました。全身を診るということには、メンタルをケアすることも含まれているので、今回のような活動がお子さんたちにより良いものになればいいなと思います」と水野先生は話す。
小児科は基本的に0歳〜15歳の子どもが対象。水野先生は、小児循環器が専門で、心臓病の子どもたちも診察する。患者の中には、つらい検査や治療を受けながら、長い入院生活を送っている人もいるとのこと。
そんな中で水野先生が大切にするのは、子どもたちの笑顔の時間を増やすこと。ジャグリングなどを通して「患者が医師に心を許し、良いケアにつなげる」ということが大切だと語り、また家族もこうしたイベントに参加することで、楽しそうにする子どもたちからエネルギーをもらい、治療につなげていくのだと話す。
「小児科病棟では、このようなイベントを四季折々で実施しておりまして、入院生活が長いお子さんたちがとても心待ちにしており、これらのイベントが今後の治療への活力になります。ご家族も含めてみんなで笑顔になれるので、今回ユニバーサル・スタジオ・ジャパンさんとローソンさんにお声がけいただいたことは、大変うれしかったです」と感謝の意を述べた。
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