北海道大総合博物館の小林快次教授は18日、東京都内で記者会見し、米アラスカ州などで行う恐竜化石発掘調査のため、クラウドファンディング(CF)を始めたと発表した。費用の一部として500万円が目標で、期間は来年2月14日まで。
発掘を目指すのは、ティラノサウルスやトリケラトプスなどの恐竜が大型化して繁栄した約7000万年前や、大型化が進む前の約9000万年前の化石。当時のアラスカは現代より温暖だったが、恐竜たちが生息域を寒い北方に広げ、さらに地続きだったアジアへ渡った過程を解明したいという。
日米4〜5人のグループで当時の地層が露出している場所を探し、1回の調査期間は10日から2週間程度。小林教授は「小型プロペラ機やヘリコプターなどで移動するため費用がかかる。公的な研究資金だけでは賄えないので、寄付をお願いしたい」と話した。
CFサイトのURLはhttps://readyfor.jp/projects/arctic_dinos。