ザルツブルクは18日、トップチームの新監督にトーマス・レッシュ氏が就任することを発表した。契約期間は2027年6月30日までとなっている。
オーストリア・ブンデスリーガで通算17度の優勝を誇る国内屈指の名門ザルツブルクは、かつてリヴァプールでユルゲン・クロップ氏の“右腕”として数々のタイトル獲得に貢献したペピン・リンダース氏を今夏に指揮官として招へい。しかし、第16節終了時点で首位SKシュトゥルム・グラーツと「10」ポイント差の5位に低迷し、チャンピオンズリーグ(CL)でもリーグフェーズ敗退が濃厚に。こうした現状を受け、17日にリンダース氏の解任を発表していた。
後任となったレッシュ氏はドイツ出身の現在56歳。母国の下部リーグで指導経験を積むと、2012年夏にザルツブルクの下部組織の監督に就任し、その後はトップチームのアシスタントコーチや暫定監督も務めた。アウストリア・ウィーンやフィテッセを経て、2022年9月にはボーフムの指揮官に就任。日本代表FW浅野拓磨(現:マジョルカ)らを指導し、初年度はチームを残留に導いたが、2年目の2023−24シーズン終盤に解任された。
レッシュ氏の新監督就任に際し、ザルツブルクのルーベン・シュレーダーMD(マネージングディレクター)はクラブ公式サイトで次のような声明を発表した。
「トーマス・レッシュをザルツブルクの新しい指揮官として迎えることができて嬉しく思っている。トーマスは過去の仕事からこのクラブのことをよく知っているし、様々なリーグで多くの国際的な経験を積んできた。この重要なポジションを迅速に解決することで、我々は残りのシーズンを可能な限り成功させるために計画を立てることができる」
また、レッシュ氏自身は次のように意気込みを示している。
「ここに戻ってくることができて非常に嬉しい。ここは私にとって多くのことを経験した特別なクラブだ。できるだけ早くクラブの全員と知り合うことを楽しみにしている。チームとして共に成長することが重要だ。全員が同じ歌を歌った時に初めて成功を掴むことができる」
なお、ザルツブルクには日本代表MF川村拓夢も在籍しており、加入初年度の今シーズンはここまで公式戦2試合に出場している。