FIFAインターコンチネンタルカップ2024・決勝が18日に行われ、レアル・マドリード(スペイン)とパチューカ(メキシコ)が対戦した。
『FIFAクラブワールドカップ』が32チーム参加で4年に1度の開催へと変更されたことに伴い、2024年から新たに毎年クラブ世界一を決めるため設立された『FIFAインターコンチネンタルカップ』。各大陸王者の6チームが参加する今大会は、プレーオフ(チャレンジャーカップ)をPK戦で制したパチューカが決勝に駒を進めた。昨季のUEFAチャンピオンズリーグ王者であるレアル・マドリードは決勝で大会初登場。初代王者の座をかけた戦いがカタールの『ルサイル・スタジアム』でキックオフを迎えた。
この試合における最初のシュートはパチューカが記録。7分にレアル・マドリードが自陣深くからビルドアップを行い、フラン・ガルシアが前線に送ったボールをルイス・ロドリゲスがカット。ゴールから離れた位置で狙ったロングシュートは枠を捉えたが、不規則な軌道を描いたボールはGKティボー・クルトワにストップされた。
一方のレアル・マドリードも個を生かした縦に速い攻撃でゴールに迫るが、フィニッシュの場面で噛み合わずシュート数を増やすことができない。34分には敵陣中央でパスを受けたヴィニシウス・ジュニオールが浮き球のボールを供給。ボックス内でジュード・ベリンガムが競り勝ち、流れたこぼれ球にロドリゴが反応する。ゴール前に抜け出してシュートを放ったものの、GKにセーブされたことに加えてオフサイドとなった。
それでも37分、ヨーロッパ王者がついに均衡を破る。ハーフライン左でボールを持ったフェデリコ・バルベルデがワンツーで中央に侵入。ベリンガムへの縦パスを選択し、背番号5は流れるようにボックス左角のヴィニシウスへと繋ぐ。鋭いシザースでGKをかわし、縦に突破しながらゴール前に横パス。待ち受けていたキリアン・エンバペが確実に沈めて先制点を挙げた。
53分にはレアル・マドリードが追加点を奪取。相手陣内でポゼッションを行い、バルベルデが前線をうかがいながら縦パスを差し込む。エンバペがワンタッチでロドリゴに落とすと、得意のドリブルでペナルティエリア手前を右から左に運ぶ。キックフェイントでマーカー2人のタイミングを外し、右足に持ち替えてコントロールショットを一閃。鮮やかな一撃は見事にゴールへと吸い込まれ、レアル・マドリードがリードを広げた。
堂々たる戦いを披露するパチューカも、71分に決定機を創出。右サイドでのスローインから華麗なパスワークで守備網を乱し、エリアス・モンティエルが浅いエリアよりアーリークロスを蹴り入れる。DFの間にポジションを取っていたサロモン・ロンドンが強烈なヘディングを放ったが、惜しくもボールは枠を捉え切れなかった。
そんななか、81分にルーカス・バスケスがボックス内で相手と接触して転倒。主審は一度プレーを続行したが、オンフィールドレビューにより判定はPKに変更される。キッカーを務めたのはヴィニシウス。左に放ったシュートはGKに読まれたものの、手を弾きながらネットを揺らした。
結局、そのまま試合は3−0で終了。勝利したレアル・マドリードがFIFAインターコンチネンタルカップ2024を制した。
【スコア】
レアル・マドリード 3−0 パチューカ
【得点者】
1−0 37分 キリアン・エンバペ(レアル・マドリード)
2−0 53分 ロドリゴ(レアル・マドリード)
3−0 84分 ヴィニシウス・ジュニオール(PK/レアル・マドリード)