リーグ・アン第16節が18日に行われ、モナコとパリ・サンジェルマン(PSG)が対戦した。
ここまで15試合を消化したリーグ・アンで9勝3分3敗を記録し、勝ち点「30」の3位につけているモナコ。今季序盤は公式戦11試合無敗を達成するなど好調なスタートを切った同クラブだが、現在は勢いを落として黒星が増加している。3試合ぶりの白星を目指して激突するのは、ここまでリーグ戦無敗の首位PSG。リーグ・アンを代表する2クラブによる一戦で、モナコ所属のMF南野拓実はサブスタートとなった。
試合は17分にアクシデントが発生する。モナコのウィルフリード・シンゴが右サイドを抜け出し、ボックス内でGKジャンルイジ・ドンナルンマと接触。右足のスパイクが顔面に直撃し、ドンナルンマは右頬から出血してしまう。プレー続行が不可能となり、マトヴェイ・サフォノフとの交代を余儀なくされた。
そんななか、24分にPSGがスコアを動かす。自陣からボールを繋いで右サイドに展開し、ヴィティーニャのスルーパスへアクラフ・ハキミが反応。右サイドを突破してドリブルを仕掛け、ペナルティエリア内での切り返しでマーカーをかわす。落ち着いてマイナス方向に折り返すと、待ち受けていたデジレ・ドゥエがダイレクトでシュート。確実にネットを揺らして先制に成功した。
一方のモナコも、52分にマルキーニョスのパスをカットしたマグネス・アクリウシェがドリブルでボックス内へと侵入。マルキーニョスのハンドを誘発し、モナコがPKを獲得する。キッカーを務めたのはエリース・ベン・セギル。冷静に沈めてモナコがゲームを振り出しに戻した。
ここから試合は怒涛の展開に。まずは60分、アレクサンドル・ゴロヴィンが左足で浮き球のスルーパスを入れると、アクリウシェが左サイド深くに抜け出す。GKとDFの間にグラウンダーのクロスを蹴り込み、飛び込んできたブレール・エンボロが倒れながらシュート。ワンタッチで流してモナコが逆転弾をマークする。
PSGも直後の64分に意地を見せる。敵陣右サイドでボールを持ったハキミが柔らかいクロスを供給。ウスマン・デンベレのヘディングは後方に逸れたものの、ファビアン・ルイスが胸トラップから強烈なハーフボレーをお見舞い。一度はGKフィリップ・ケーンに防がれるが、素早く詰めたデンベレが押し込んでスコアはイーブンとなった。
74分にはモナコが最初の交代を実施し、ついに南野がピッチに送られる。だが、またもゴールを決めたのはPSGだった。83分に右サイドでコーナーキックを獲得。途中投入されたイ・ガンインが左足でインスイングのクロスを送る。ピンポイントのボールに対し、同じく途中投入のゴンサロ・ラモスがヘディング。PSGが再度モナコ相手にリードを奪った。
85分にはアクリウシェの折り返しから南野が決定機を迎える。だが、ミートできずにシュートはGKサフォノフがキャッチ。猛攻を続けたモナコだったが、後半アディショナルタイムには痛恨の4失点目を喫してしまう。結局、そのまま試合は4−2で終了。勝利を収めたPSGが3ポイントを掴み取った。次節は来年1月12日に行われ、モナコはアウェイでナントと対戦。PSGはホームでサンテティエンヌと対戦する。
【スコア】
モナコ 2−4 PSG
【得点者】
0−1 24分 デジレ・ドゥエ(PSG)
1−1 53分 エリース・ベン・セギル(PK/モナコ)
2−1 60分 ブレール・エンボロ(モナコ)
2−2 64分 ウスマン・デンベレ(PSG)
2−3 83分 ゴンサロ・ラモス(PSG)
2−4 90+7分 ウスマン・デンベレ(PSG)