<B1:仙台68−60千葉J>◇18日◇第13節◇千葉・ららアリーナ東京ベイ
B1東地区8位の仙台89ERSが同地区2位の千葉ジェッツに勝利した。
選手たちは試合前から声が出ていた。15日のアウェー茨城戦に敗れ、今季最長の7連敗。なかなか勝ち星がつかめない中、14日のアウェー茨城戦後には、選手・コーチングスタッフがそれぞれの思いをぶつけ合う場があったという。改めて、チームが大事にする「GRIND」を表現するために、強豪千葉Jに立ち向かった。
まずは主将が、積極的なオフェンスでチームを引っ張った。第1クオーター(Q)開始40秒、PG青木保憲主将(29)が3点シュート(3P)を決めると、その37秒後に2点シュートを沈めた。青木は第1Qだけで7得点を挙げ、14−18と食らい付いた。
第2Qには、途中加入のSF荒谷裕秀(26)のオフェンスメークが光り、第3Qには外国籍選手が得点を積み上げた。52−45と7点リードで迎えた第4Q、ここまでの試合では失速することが多かった終盤でも、我慢強く戦った。
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終始、強度の高いディフェンスで粘り強く戦い、リバウンドにもルーズボールにも泥臭く飛び込んだ。今季最少失点での連敗脱出。GRINDを体現する勝利だった。試合後には青木と落合嘉郎ヘッドコーチ(HC=42)が抱き合うシーンもあった。青木は「開幕から苦しい試合が続いている中でも、ナイナーズファミリーの皆さんが足を運んでくださって、バスケットライブでもたくさん黄援してくれて。なんとか皆さんの心に、響くものを毎試合届けようと思っています。これからも熱い声援よろしくお願いします。今日はありがとうございました」。待ちに待った勝利をブースターと分かち合った。
次節はホームで、佐賀と対戦する。勝利すれば10月27日の越谷戦以来55日ぶりとなる。落合HCは「今度はホームで勝利を届けたい。黄援をずっといただいていたその恩返しがしたい。今週末もよろしくお願いします」と共闘を呼びかけた。次はホームで−。長い暗闇を抜け出した今、仙台の視界は晴れている。
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