アメリカのトランプ次期大統領は、議会で与野党が調整していた来年3月までの「つなぎ予算案」に反対する考えを示しました。政府機関が一部閉鎖に追い込まれるおそれが出てきています。
アメリカのトランプ次期大統領は18日、バンス次期副大統領と連名で声明を発表し、議会で与野党が調整していた来年3月までの「つなぎ予算案」に反対を表明しました。
声明は「民主党は要求する内容をすべて盛り込まなければ、政府を閉鎖すると脅しているが、こけおどしだ」として、「簡素化された予算案を可決すべきだ」と主張しています。
共和党のジョンソン下院議長は民主党と調整して「つなぎ予算案」の可決を目指していましたが、トランプ氏の反対表明を受けて、有力紙「ワシントン・ポスト」は、「ジョンソン氏は計画を白紙に戻さざるを得なくなった」と伝えています。
つなぎ予算案をめぐっては、トランプ次期政権でムダ削減を進める「政府効率化省」のトップに任命されたイーロン・マスク氏が、議員報酬の引き上げなどムダな支出が盛り込まれているとして、反対する考えをSNS上で繰り返し表明していました。
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つなぎ予算案が20日までに成立しなければ、政府機関が一部閉鎖に追い込まれる可能性があります。